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  • 坐骨神経痛の原因と対策法

    2021年11月11日
    腰痛

    坐骨神経痛の原因と対策法

    坐骨神経痛は腰痛の一種として扱われることが多く、腰からお尻・足にかけて位置している坐骨神経が圧迫されることによって起きる痛みの症状を指します。

    今回は坐骨神経痛の原因や対処方法について詳しく解説します。

     

    坐骨神経とは?

    坐骨神経は、腰の部分(仙骨)から始まり、お尻から腿裏を通って、膝裏で脛骨神経と総腓骨神経の2つに分かれて、足まで伸びている神経です。

    神経は非常に細いイメージがありますが、坐骨神経はボールペンほどの太さがある神経になります。

    また、坐骨神経に関わりが強い筋肉として「梨状筋」という筋肉があります。

    梨状筋は背骨の一番下にある仙骨から大腿骨にかけてついている筋肉です。

    梨状筋の真下、人によっては梨状筋に貫通する形で坐骨神経が通っており、この筋肉が神経を圧迫することでしびれが出ることが多いので、坐骨神経痛とは切り離せない関係があります。

     

     

    坐骨神経痛とは?

    坐骨神経痛は、坐骨神経が絞扼されることで腰からお尻、足にかけてしびれを伴う痛みの症状が出るのが特徴です。

    人によっては長時間経っていることが辛く感じたり、長く座っていることができないなどの症状を感じることもあります。

    また、坐骨神経痛は男性よりも女性に多く発症することが分かっています。これは女性の骨格上、内股(股関節が内旋)になりやすく、先述した梨状筋が伸ばされる姿勢になることから坐骨神経に圧迫が起こると考えられます。

     

    坐骨神経痛になる原因は?

    坐骨神経痛は腰痛に合併して起きることがほとんどですが、その中でも多い原因は3つです。

     

     ①腰椎椎間板ヘルニア 

    腰椎椎間板ヘルニアは、椎間板の中にある髄核が周りを囲う線維輪から飛び出ることで神経を圧迫して痛みが生じます。

    特に腰を丸めたときに痛みやしびれが悪化することが多いのが特徴です。

    腰椎椎間板ヘルニアについてまとめた記事を読みたい方はこちらをお読みください。

     

     ②腰部脊柱管狭窄症 

    腰部脊柱管狭窄症は中高年に多く、神経と背骨の隙間にある「脊柱管」が加齢等が原因で狭窄して、神経が圧迫されることでしびれや痛みが出る腰痛の1つです。脊柱菅狭窄症の場合は、腰を反らしたときに痛みが強くなるのが特徴です。

     

     

     ③梨状筋症候群 

    梨状筋症候群はスポーツや日常生活で梨状筋に慢性的な負担がかかることで、梨状筋の中もしくは下を通っている坐骨神経が圧迫されて臀部(お尻)から腿裏付近に痛みが生じるものです。長時間座っていると症状が悪くなることが多く、歩いていると楽になることがあります。先述したように、女性の場合はいわゆる内股になることで梨状筋に常に負担がかかりやすくなりま

     

    坐骨神経痛の評価

    坐骨神経痛の症状が疑われる場合、今回紹介する簡易的なテストで痛みが生じることが多いです。

     ①SLR(下肢伸展挙上テスト) 

    仰向けに寝た状態で足を伸ばしながら上に上げる動作を行ったときに、90度まで行く前にしびれや痛みを感じた場合は坐骨神経痛の症状があります。このテストでは足を上げたときに坐骨神経が伸ばされるため、神経の圧迫がある場合に陽性になります。また、膝を曲げた状態で足を上げたときは痛みを感じず、膝を伸ばしていくとしびれや痛みを感じる場合も坐骨神経痛の可能性が高いです。(ラセーグ徴候)

     ②梨状筋テスト 

    パートナーの人に手伝ってもらい、股関節を曲げたポジションから、内側にひねり、反対足の方向へ動かしていったときに痛みを生じた場合は坐骨神経痛の可能性が高いです。この姿勢は梨状筋が最も引っ張られる姿勢のため、問題があると、しびれや痛みを感じます。

     

     ③スランプテスト 

    座って片足を伸ばした状態で、首を曲げる/腰を曲げる/足首を反る動作を行った時に、痛みやしびれを感じた場合、坐骨神経痛の可能性が高いです。どの動きも坐骨神経を引っ張る姿勢になり、問題があると痛みが生じます。

     

    坐骨神経痛の対処方法

    坐骨神経痛になった場合、梨状筋の緊張をほぐすこととトレーニングを行うと、症状が緩和しやすくなります。

     

     ◯梨状筋のリリース(ほぐし) 

    梨状筋をほぐすときは、このようなマッサージボールの使用をお勧めします。

    ボールをお尻に当てて持続的に圧迫させることで、梨状筋の緊張を緩ませることができます。

    MB2TM ローラー マッサージボール トリガーポイント TRIGGERPOINT 通販|GDOゴルフショップ

     臀筋(お尻)のストレッチ 

     

     ◯梨状筋のストレッチ 

     

    ※臀筋のストレッチと梨状筋のストレッチについては、坐骨神経が伸びて痛みを感じることがあります。

    もし痛みが強い場合は、ボールでのほぐしを行ってください。

     

     ◯梨状筋のトレーニング(クラムシェル) 

     

    横向きでかかとを揃えた状態で、膝を上に開きます。このときにお尻に力を入れるように行います。

     

    まとめ

    今回は坐骨神経痛について、詳しく解説をしました。

    坐骨神経痛は腰痛と合併して症状が出ることが多いため、腰痛改善のためのエクササイズやストレッチングを行うことで緩和することも多いです。ただし、しびれが強い場合や感覚が麻痺している場合は重度な可能性があるため、早期に病院の受診をすることをお勧めします。

     

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  • 腰椎椎間板の原因と対策法

    2021年11月10日
    腰痛

    腰椎椎間板の原因と対策法

    原因が特定できる腰痛の中で多い疾患の1つが「腰椎椎間板ヘルニア」です。

    重度になると、強い痛みやしびれ・筋力低下を起こし、日常の生活にも支障をきたしてしまいます。

    そこで今回は腰椎椎間板ヘルニアについて、詳しく解説します。

     

    椎間板とは?

    背骨(椎骨)は24個の骨で構成されていますが、椎骨と椎骨の間には「椎間板」という組織が存在します。この椎間板が衝撃吸収をしたり、人間の背骨をS字に保ち、背骨の可動域を担うような役割をしています。

    その椎間板は、中心にある「髄核」と周りを囲う「線維輪」という組織に分かれており、生卵に例えると黄身が髄核、白身が線維輪にあたります。

     

    腰椎椎間板ヘルニアとは?

    ヘルニアは「突出」という意味で、身体の中の一部があるべき場所から出てしまった状態を指します。

     

    そのため、椎間板ヘルニアは髄核が線維輪から飛び出してしまっており、先程の生卵を例にすると黄身が白身から出てきている状態です。この飛び出し方にも程度があり、神経を圧迫するほど痛みやしびれなどの症状が重度になります。

     

    腰椎椎間板ヘルニアは、若年者の場合はスポーツ活動による椎間板にかかる力学的なストレスが多く、中高年の場合は加齢による椎間板の変性が原因であることが多いです。30〜40歳の年代で好発しますが、これは後者の椎間板の変性に加えて、デスクワークや腰への負担が大きくなることから発生することが考えられます。

     

    腰椎椎間板ヘルニアの症状?

    腰椎椎間板ヘルニアの症状は大きく3つあります。

     

     ①腰の痛み(特に腰を丸めたとき) 

    腰椎椎間板ヘルニアは特に腰を丸めたときに痛みが出ることが特徴です。

    これは、腰を丸めていくと椎間板内の髄核が後方へ動き、神経を圧迫するためです。

    ただし、重度のヘルニアの場合は腰を丸めたときだけでなく動作全般で痛みが出ることがありますので、全て当てはまるわけではありません。

     

     ②お尻から足にかけてのしびれ(放散痛) 

    腰椎椎間板ヘルニアは神経の圧迫によるしびれの症状が出ることが多いです。

    そして、腰部の神経はお尻から腿裏にかけて坐骨神経に通じており、そこからさらに足のほうまで神経が分岐します。

    そのため、大本の腰の神経が圧迫されることで下半身にかけてのしびれを感じるのです。=坐骨神経痛

     ③すねや足の指の筋肉の筋力低下 

    先述した神経の圧迫により筋力や感覚が低下することもヘルニア症状の特徴です。

    そして、ヘルニアになって神経圧迫をしている椎体によって場所が変わってきます。

     

    L3とL4間のヘルニア
    前脛骨筋の筋力低下/下腿(膝下)内側の感覚低下
    L4とL5間のヘルニア
    長母趾伸筋の筋力低下/下腿(膝下)中央の感覚低下

     

    L5とS1(仙骨)間のヘルニア
    腓骨筋の筋力低下/下腿(膝下)外側の感覚低下

     

    そのため、どこの筋力が低下しているか、または感覚が低下しているかによっておおよそのヘルニアの箇所を特定することができます。

     

    腰椎椎間板ヘルニアの診断

    先述した症状があり、病院でMRIの画像所見によってヘルニアが認められた場合、腰椎椎間板ヘルニアとして診断されます。

     

    また、簡易的な腰椎椎間板ヘルニアのテストにSLR(下肢伸展挙上テスト)があります。

    仰向けに寝た状態で足を伸ばしながら上に上げる動作を行ったときに、90度まで行く前にしびれや痛みを感じた場合は腰椎椎間板ヘルニアの疑いがあります。

    このテストでは足を上げたときに坐骨神経が伸ばされるため、神経の圧迫がある場合に陽性になります。ただし、腿裏の筋肉のハムストリングが伸ばされる痛みとは異なるため、筋肉が硬いからは勘違いをしないように注意が必要です。

     

    腰椎椎間板ヘルニアの予防法

    腰椎椎間板ヘルニアを予防するためのポイントは主に3点です。

     

     ①腹圧を高めること 

    Morrisらの報告によると、腹圧の上昇が椎間板内圧の上昇を抑制する作用を持つことが分かっています。

    椎間板内圧が上がらなければ、腰椎椎間板ヘルニアの発生を抑えることができるため、腹筋群のトレーニングが有効です。

    ただし、腰を丸める動作は腰椎椎間板ヘルニアの悪化に繋がるため、一般的な上体起こしの腹筋をやると逆効果になってしまう危険があります。

    そのため、腰はまっすぐにキープした状態で腹筋のトレーニングをすることをお勧めします。

     

    ◯オーバーヘッドリーチ(腹筋群の筋力強化)

     

    ◯デッドバグ(腹筋群の筋力強化)

     

    ◯プランク(腹筋群の筋力強化)

     

     

     ②股関節の可動域を高めること 

    股関節の動きが悪くなると、その分腰で動きを補ってしまい動きすぎ(ハイパーモビリティー)になり、腰椎椎間板ヘルニアが起きやすくなります。特に下半身のお尻(大臀筋)や腿裏(ハムストリング)がガチガチに硬いと、骨盤が後傾して、腰が丸まりやすくなるため、それらの筋肉のトレーニングやストレッチングをして動きを良くすることで予防が期待できます。

     

    ◯お尻(大臀筋)のストレッチ

     

    ◯お尻(大臀筋)のトレーニング

     

     

     ③胸椎の可動域を高めること 

    胸椎は腰椎の上に位置する12個の椎骨であり、先述した股関節と同様に動きが悪くなると、その分を腰で動きを補い腰椎椎間板になるリスクが高まります。既に腰椎椎間板の疑いがある方は、いきなり動かすことで症状が悪化する可能性もあるため、必ず痛みの出ない範囲で行ってください。

     

    ◯キャットバック(胸椎のストレッチ)

     

    ◯ソラシックローテーション(胸椎のストレッチ)

     

    ◯リブストレッチ(肋骨・胸椎のストレッチ)

     

     

    まとめ

    今回は腰椎椎間板ヘルニアについて、詳しく解説をしました。

    腰椎椎間板ヘルニアは、急な外力が加わったり事故によって外傷で起こることもありますが、多くの場合は慢性的な椎間板にかかる負担によって発症します。トレーニングやストレッチングを中心とした運動の習慣化によって防ぐことができるため、発症しないように予防をしていきましょう。

    また、もし症状に当てはまった場合は、自己判断をせずに整形外科を受診するようにしてください。

     

     

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  • ぎっくり腰の原因と対策法

    2021年11月8日
    腰痛

    ぎっくり腰の原因と対策法

    腰痛は日本人の男性で第一位、女性で第二位の身体の悩みです。

    その中でも突如襲われる「ぎっくり腰」は日常生活に大きな影響を及ぼす症状です。

    そこで今回はぎっくり腰に関するよくある質問や原因と対策について解説します。

     

    ぎっくり腰とは?

     

    ぎっくり腰は「急性腰痛」の症状であり、病名や診断名ではありません。

    多くの場合は1〜2週間で自然に改善が見られますが、その後慢性的な腰痛に繋がることも多く、しびれや下半身の筋力低下などの症状がある場合は、椎間板ヘルニアや脊柱菅狭窄症などの病気が疑われます。痛みやしびれが強く出ている場合、骨折や内蔵の病気の可能性もあるため、まずは整形外科の医師に診てもらうことをお勧めします。

     

    なぜぎっくり腰になるのか?

    ぎっくり腰は重いものを持ち上げた時に多く発症しますが、それ以外にも少しお辞儀をしたときや振り返ったとき、顔を洗っているときなど多岐にわたります。

    腰の関節や椎間板に負担がかかったことによる関節の捻挫や椎間板の損傷、筋肉や靭帯などの軟部組織の損傷などが考えられますが、その原因は特定できないことが多いです。

    腰痛の85%が非特異性腰痛と呼ばれており、病院でCTやMRIなどの画像所見から特定ができることは少ないのが現状です。

     

    一般的な原因

     ①瞬間的な腰への負担 

    重い荷物や重りを持ち上げたり、スポーツでの素早い腰の捻りによって瞬間的に腰部に負担がかかるシーンでぎっくり腰が起こることが多いです。

    姿勢と椎間板の内圧(腰の負担)の関係 出典:Nachemson.1976

    出典https://takahara-clinic.com/column/201802.html

    上の図は姿勢と椎間板の内圧(腰の負担)の関係を表しています。

    スポーツ以外の日常生活で起こるぎっくり腰の多くは前傾姿勢で荷物を持ったり、何かの動作を行っているタイミングであることが多く、腰に負担がかかる姿勢であると言えます。

     

     ②慢性的な腰への負担 

    瞬間的ではなく、慢性的な腰への負担によってぎっくり腰が起きることもあります。

    特に看護師や介護師などの看護作業を行っている方は、腰痛になる割合が多いことが分かっており(1)、このことから腰への負担がかかる姿勢を取ることが多い仕事の方は慢性的なぎっくり腰になる可能性が高いです。

    では、なぜ慢性的に腰への負担がかかるのかというと、

    「正しい動作や関節の可動域がないために、腰部が動きすぎてしまっている」ことが考えられます。

    腰部のそれぞれの動きにおける可動域を表しているのが下図になります。

    首の骨(頚椎)や胸の骨(胸椎)の可動域が何らかの原因で制限が起きていたり、股関節の正しい可動域がないことで腰の骨(腰椎)が動きすぎている状態=ハイパーモビリティーが原因でぎっくり腰が起きてしまうこともあります。

    その他の腰痛でも、このハイパーモビリティーが原因となっているケースが多いです。

     

     ③運動不足 

    普段歩くことが少なかったり、運動習慣がないことで筋肉を使わず血流が悪くなると、筋肉の柔軟性が低下し、腰痛のリスクが高まります。

    その状態でいきなり腰部に負担がかかることでぎっくり腰になることが考えられます。

     

     ④ストレス 

    ストレスなどの心因的な要因もぎっくり腰を引き起こすリスクになります。人間はストレスを感じると身体は丸める方向に姿勢が変化するため、腰への負担が大きくなり、その結果としてぎっくり腰の症状が出ることも考えられます。

     

    ぎっくり腰になったときの対処方法

    対処方法は急性期(発症から3日前後)と慢性期(発症から1週間以上経過)によって分かれます。

     

    ①急性期の場合

     ・アイシング(冷やす) 

    →ぎっくり腰の直後は、関節や筋肉の組織に炎症が起きていることが考えられます。
    そのため氷でのアイシングを15〜20分程度行って炎症を最小限に抑えていきます。

     

     ・腰に負担をかけない姿勢 

    →先述したように、姿勢によって腰にかかる負担は大きく変化します。

    そのため、ぎっくり腰の直後は腰に負担をかけない姿勢を取ることで症状が緩和しやすくなります。

    仰向けで寝るときには膝を曲げ、膝の下にタオルを入れた状態を作ります。

    もし仰向けでも痛みが出る場合は横向きで腰を丸くすることで負担が軽減されます。

     

    ②慢性期の場合

     温熱療法(温める) 

    →ぎっくり腰になってから数日経過したら、血流を良くして筋肉や靭帯の柔軟性を高めていくことが大切です。

    そのため、お風呂に浸かったり、積極的に腰を温めるようにします。

     

     軽い歩行 

    →ぎっくり腰になると腰部の筋肉の緊張が高くなり動きも悪くなりやすいため、ウォーキングなどで身体を動かすようにしましょう。歩く際は姿勢が悪くならないように意識をして歩きましょう。

     

     ストレッチング 

    →ストレッチングを行うことで筋肉の柔軟性を高めましょう。特に股関節や背骨周りについている筋肉を積極的にストレッチをしましょう。

     

     筋トレ 

    →筋トレを行うことで筋力を高めることで再発防止を目指していきます。また、筋トレによって正しいカラダの使い方を身につけることで腰に負担がかからないカラダを作ります。

     

    ぎっくり腰になったら安静にしたほうが良いのか?

    ぎっくり腰は痛みが強いため安静に休むことが多いですが、できるだけ安静にしないほうが早く改善されます。
    発症すぐのときは無理は禁物ですが、なるべく普段どおりの生活を続けるようにしましょう。

    また、痛みが強いときはコルセットの装着をすることもお勧めです。コルセットはインナーマッスルの腹横筋のように腰への安定性が高まる働きをするため、巻くことで痛みが和らぐことが多いです。

    ただし、コルセットの装着が長いと、腹筋を使う感覚が弱まり、身体の使い方や筋肉の動かし方が下手になってしまい、慢性的な腰痛になることがあります。そのため、痛みが和らいできたら早期にコルセットを外して日常生活や運動を行うほうが再発予防にも繋がります。

     

    マッサージはしてもよいか?

    ぎっくり腰になった際、整体やマッサージに行って腰をほぐしてもらったという方も多いと思います。

    しかし、直接的に腰をほぐして痛みが緩和するのは、痛みの原因が腰の筋肉の過緊張によるものだけです。

    もし、ぎっくり腰の原因が関節や椎間板、神経にあった場合は痛みが悪化することもありますし、整体やマッサージを行う人の技術にもかなり個人差があるので、直接的に腰をほぐすことはリスクも高くなります。

     

    私たちトレーナーは、基本的に痛みのある部分に対して直接的なアプローチをしません。

    その理由としては、ぎっくり腰になった原因は腰以外にあることがほとんどだからです。

    つまり、腰が痛い根本的な原因は腰ではなく、股関節や背骨・足首・膝などの他の部位であり、腰以外にアプローチを行うことで根本的な改善を目指していきます。

     

    「ぎっくり腰は癖になる」とよく言われますが、それはその方が腰に負担のかかる身体の使い方や習慣を持っているからです。

    ぎっくり腰になった方は、そのことを念頭に置いて根本改善を目指していくことが大切な考え方です。

     

    ぎっくり腰の予防方法

    ぎっくり腰を予防するためには日常生活の意識身体の機能改善の2つを平行して行うことがポイントです。

     

     日常生活での意識 

    ・顔を洗う時は膝を軽く曲げて行う

    ・下にあるものを取るときは膝を曲げて取る

    ・いきなり腰をひねったり動かしたりしない

    ・ずっと家にいるのではなく軽く外に出て歩く習慣を作る

    ・起きるときは横向きになって腰を丸めた状態を作ってから起きるようにする

    日常生活では、腰への負担がかからないように心がけるようにしましょう。

     

     身体の機能改善(トレーニング・ストレッチ) 

    ぎっくり腰を防ぐためにお勧めのトレーニングとストレッチを紹介します。

     

    キャットドック(背骨の柔軟性向上)

     

    ②ソラシックローテーション(背骨の柔軟性向上)

     

    ③ヒップリフト(股関節周りの筋力強化)

     

    ④オーバーヘッドリーチ(腹筋の筋力強化)

     

    ⑤デッドバグ(腹筋の筋力強化)

     

    まとめ

     

    今回はぎっくり腰に関するよくある質問や原因・対処法について解説しました。

    痛みの原因は1人1人異なりますので、症状がひどい場合はまず病院の受診をしましょう。

    ただ、MRIやレントゲンで椎間板ヘルニアや脊柱菅狭窄症などの明確な原因が分かることは10%程度なので、身体を評価してもらえるトレーナーや理学療法士の方の指導のもとで再発防止ができるようにしていきましょう。

     

     

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  • 腰痛について

    2021年8月10日
    腰痛骨盤の歪み

    腰痛について

    腰痛

     

    皆さん、こんにちは。
    パーソナルジムBeU田町店代表の高正です。

     

    あなたは、今までに、もしくは現在進行系で腰痛になったことはありますか?

    腰痛は、日本人の不定愁訴ランキングで、 男性が第一位、女性が第2位、全体で肩こりに次ぐ2番目に多い不定愁訴です 

     

    では、その国民病である腰痛の原因は何なのか?

    その原因について、今回は詳しく解説をしていきます!

     

    1. 腰痛の原因とは?

    腰痛は読んで字の如く、『腰が痛い』症状ですが、様々な原因が考えられます。

     腰痛の原因は主に3つに分類されます。 

     

    腰痛の3つの原因

     

    2.骨盤の歪み?

    骨盤の骨格

    1つ目の原因は 『骨盤の歪み』 によるものです。

    骨盤の歪みは、主に骨盤の前傾・後傾によって生じます。

     

    上前腸骨棘(ASIS)と上後腸骨棘(PSIS)を結んだ線が、

    ●指2本分以上離れている→前傾

    ●指2本分以下しか離れていない→後傾

    という形で、骨盤の前傾・後傾の判断ができます。

     

    ポイントは、左右どちらも同じ骨盤の傾斜になっていることはほとんどないということです。

    左が前傾していても、右は後傾している。

    左が前傾していて、右はもっと前傾している。

     この左右の骨盤の傾斜の違いによって歪みが生じ、腰痛が起こることが考えられます。 

     

    骨盤が前傾している状態では一般的に、

    弱化する筋肉:大臀筋、ハムストリング、腹筋群など

    硬くなる筋肉:大腿直筋、腸腰筋、脊柱起立筋など

    これらの筋肉に対して、エクササイズないしはリリース(マッサージ等)をすることで、骨盤を中立位(ニュートラル)にすることができます。

     

    一方で、骨盤が後傾している状態では一般的に、

    弱化する筋肉:腸腰筋、内転筋群、多裂筋など
    硬くなる筋肉:大臀筋、ハムストリング、腹筋群など

    にアプローチをすることで、骨盤の歪みが整います。

     

    そのため、骨盤の歪みがある方は歪みを改善するエクササイズやリリースをすることで、腰痛の改善に繋がります。

    骨盤の歪みと対策については、こちらの記事で詳しく解説しています。

    骨盤のゆがみを解消する方法

     

    3. コアの安定性がない

    コアトレーニング

    2つ目は 『コア(体幹)の安定性がないこと』 です。

    コアが強い・弱いとよく言いますが、腰痛の原因の1つに『コアが弱い』があります。

     

    腰痛とコアが関係する理由は、腰痛が最も起きやすい腰椎4番・5番に付着している筋肉がそもそも少ないからです。

    腰部は肋骨や骨盤のような骨の支えがなく主に筋肉が安定を担っています。

    その代表例が、横隔膜や腹横筋になりますが、長時間のデスクワークや運動不足、食べすぎによる肥満等によってこれらの筋群の活動が低下してしまい、腰の安定性がなくなるため、腰が痛くなってしまうのです。

     

    その場合は、正しい腹式呼吸の習得や腹横筋のトレーニングをすることで、コアの安定性を作り腰痛の改善に繋がります。

     

    代表的なトレーニング下記をご参考ください。

     

    3. 筋の緊張

    お尻の硬さ

    腰痛の原因の3つ目は 『筋の緊張』 です。

     

    俗に言う『凝っている』のが、この筋の緊張であり、筋肉の使いすぎが原因になります。

     

    特に腰痛が起きている方で緊張しているのが、大臀筋と大腰筋の2つです。

    筋肉の緊張がある状態でトレーニングを行っても、さらに痛みが出てしまう可能性が高いので、まずはこれらの筋群のストレッチやリリースによって、筋肉の緊張を和らげることが重要になってきます。

     

    2つの筋肉のストレッチ方法については下記のとおりです。

     

    あなたの身体に合わせて腰痛を予防しよう!

    カウンセリングの様子

     

    今回は腰痛について考えられる3つの原因と対策について、解説をしました。

    その3つは、①骨盤の歪み②コアの欠如③筋の緊張になります。

    ご自身の身体では、この3つのどれに当てはまるのかを専門家に相談していただくと、今悩んでいる腰痛の改善や予防に繋がってきますので、身体の不調でお悩みの方は、パーソナルジムBeUのトレーナーにご相談ください!

     

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