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  • 「GABA」は実際に効果があるのか!?

    2021年2月23日
    ライフスタイル睡眠食事

    「GABA」は実際に効果があるのか!?

    こんにちは、パーソナルトレーナーの高正です。

    最近コンビニのお菓子に、「GABA」のチョコレートが売られていますね。

     

    最近になって、色々な場面で「GABA」について目にするようになりましたが、果たして効果があるのか?ということを、今回は解説していきます。

     

    GABAとは?

    GABAとは、γアミノ酪酸のことを指しており、自然界の広く存在するアミノ酸の一種です。

     

    一般的には、哺乳類の脳や脊髄などの中枢神経に多く存在しており、ドーパミンなどの興奮系の神経伝達物質の過剰な分泌を抑制する働きを持っています。

     

    GABAは以下のような効果があると言われています。

    • リラックス効果
    • 抗ストレス効果
    • 血圧の降圧効果
    • 睡眠の質の改善効果

    現代人はストレスにさらされることが多いため、「GABAを摂取してリラックス効果を高めよう」ということで、GABA含有のお菓子やサプリメントが販売されています。

     

    しかし、GABAを口から摂取しても、実際には脳に届かないということが分かっており、GABAを多く摂取しても上記の効果が得られるとは科学的には言えないことが分かっています。

     

    GABAは口から摂取しても効果が薄い

    では、なぜGABAを摂取しても、脳には届かないのでしょうか?

    その理由は、「血液脳関門」という仕組みが働いています。

     

    血液脳関門(blood-brain barrier, BBB)とは、外の成分が脳内に入らないように守る仕組みのことです。

    通常、生体内では物質が自由に移行(取り込みや排出)していますが、脳組織への血液中からの物質の移動は制限されています。

     

    生体にとって、脳は非常に大事な組織なため、悪い物質を入れてしまうと命の危険があります。

    そのため、物質が入り込むのを自動的に防いでくれるというわけなんです。

     

    つまりGABAのサプリメントやチョコレートを食べたところで「効果が出る!」ということは、身体の仕組み上、期待はあまり持つことができません。

     

    なので、「GABAが大事だからサプリメントで補おう」というのは、現時点ではあまり意味がないのかなと思っています。

     

    GABA受容体は「腸」にも存在する

    「じゃあ、全く意味がないのか?」ということになってしまいますが、ここで1つ補足したいことがあります。

     

    それは、GABAの受容体は脳だけではなく腸にも存在しているということです。

     

    どういうことかというと、GABAが直接的に脳に影響されなくても、腸から間接的に影響される可能性があるということです。

     

    ご存知の通り、腸は「第二の脳」とも言われており、脳と腸は相互に影響をしている脳腸相関があることも分かっています。(脳腸相関については、こちらをご参考ください)

     

    そのため、食品に含まれるGABAを腸内の受容器がキャッチするために、腸内環境を整えることが、サプリメントやチョコを摂るよりも大切だと思います。

     

    GABAに限らず、商品パッケージの宣伝に惑わされないようにアンテナを張っていきましょう!

     

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  • 身体のサビを防ぐ「SOD酵素」とは?

    2021年2月19日
    ファスティングライフスタイル

    身体のサビを防ぐ「SOD酵素」とは?

    こんにちは、パーソナルトレーナーの高正です。

     

    「老化を防ぎ、ずっと若々しくいたい」というのは、誰しも願っていることです。

    そして、それを手助けしてくれるのが「SOD酵素」です。

     

    今回は近年注目されているSOD酵素について、詳しく解説していきます。

     

    SOD酵素とは?

    SODとは「スーパーオキシド・ディスムターゼ」であり、SOD酵素を日本語で訳すと「活性酸素不均化酵素」です。

     

    簡単にいうと、体内の活性酸素を除去する働きを持っている酵素のことで、「抗酸化作用」を持っています。

     

    SODはMcCordとFridovichによって1969年に発見されており、研究者の間ではかなり古くから知られていますが、近年になって私たちの身体の老化を防ぐために、SODが大切だということが言われるようになりました。

     

    活性酸素が私たちの身体に及ぼす影響

    SOD酵素は活性酸素を除去することができるわけですが、「なぜ活性酸素が身体によくないものなのでしょうか?」

     

    実は、私たちが呼吸で取り入れている酸素の約2%は活性酸素です。

    つまり、呼吸しているだけでも活性酸素は身体に作られるわけですが、少量の活性酸素は体内に侵入した細菌を倒して身体を守る働きを持っています。

     

    そのため、活性酸素が全部悪い、というものではありません。

    活性酸素が身体の中で増えすぎることで、「害」になるということです。

     

    活性酸素が体内に増えると、鉄と反応して「酸化=身体のサビ」が起きたり、脂質と反応して血管中にこびりつく過酸化脂質を作ります。

     

    それによって、しみ、しわなどの老化・ガン・脳卒中・糖尿病・心筋梗塞などの深刻な病気が起こりやすくなることが分かっています。

     

    活性酸素が体内に増えてしまう原因は、紫外線・排気ガス・化学物質・食品添加物・酸化した油脂・ストレスなどです。

     

    つまり、日頃の食生活や生活習慣が悪いことで、どんどん身体がサビて老化してしまうことになってしまいます。

     

    そうなることを防ぐための1つの対策として、SOD酵素を取り入れることが大切なんです。

     

    SOD酵素が活性される食品

    では、SOD酵素を活性させるためには、どのような食品を摂れば良いのでしょうか?

     

    SOD含有食品としては、主に以下が挙げられます。

    • ルイボス
    • カバノアナタケ
    • 米胚芽
    • 大豆
    • メロン
    • 落花生種子

     

    特にオススメは「ルイボスティー」です。

    ルイボスティーについては、こちらで解説しているので、詳しくはこちらをご一読ください。

     

    Cutlerによると、SOD酵素は生物の寿命を決定する因子であることが分かっており、SOD酵素の生成は20歳をピークにして、40歳を越える頃にはどんどん低下していきます。

     

    普段の生活習慣や食生活を見直して、身体のサビ対策を行なっていきましょう。

     

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  • 痩せ型の人でも多い「脂肪肝」の原因と対策法

    2021年2月4日
    ライフスタイル

    痩せ型の人でも多い「脂肪肝」の原因と対策法

    こんにちは、パーソナルトレーナーの高正です。

     

    今回は、年々増加している「脂肪肝」について、

    • 脂肪肝とは?
    • 脂肪肝の原因は?
    • 脂肪肝を改善・予防する方法

    この3つのトピックで解説していきます。

     

    脂肪肝とは?

    脂肪肝はその名の通り、肝臓が脂肪化してしまっている状態のことを指します。

    特に中性脂肪が過剰に蓄積して、1/3(約30%)以上の肝細胞が脂肪化されている状態のことです。

    イメージは、肝臓がフォアグラのようにトロトロになってしまっている感じです。

     

    そして、肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれており、病気が進行しても気づかないことが多いため、

    持続すれば肝障害、肝臓ガンになってしまう危険があります。

     

    最近、食生活の変化や成人病の増加によって、年齢が若くても脂肪肝になる方が増えているため、

    自分自身で日頃から対策することが大切になってきます。

     

    脂肪肝になる原因

    では、なぜ脂肪肝になるのか?その原因は何か?ということについてです。

    脂肪肝の原因は、多くの場合1つではなく、複数が重なって起きます。

    それはズバリ「肝臓に負担をかける生活」です。

     

    その一番大きな問題が食生活です。

     

    糖質と脂質の摂り過ぎ

    食事から摂った脂質は、小腸で吸収された後、肝臓で脂肪酸に分解されます。

    また、糖質はブドウ糖に分解され小腸で吸収された後、肝臓に運ばれていきます。

    しかし、糖質と脂質を摂り過ぎてしまうと、使えなかった分が肝臓で脂肪に蓄積され、脂肪肝になります。

     

    アルコールの飲み過ぎ

    肝臓の役割の1つとして、解毒作用があります。

    アルコール=毒なので、身体の中にアルコールが入ってくると肝臓が働いて、アルコールを毒性の低い物質に分解していきます。

     

    しかし、アルコールを飲み過ぎてしまうと、肝臓が分解しきれなくなってしまい中性脂肪の合成が進んでしまい、結果的に脂肪肝になってしまいます。

     

    つまり、普段の食生活の乱れが積もっていき、脂肪肝に繋がるということが言えます。

     

    また、脂肪肝になりやすい人は以下の特徴があります。

    ・肥満度(BMI)が高い。

    ・中性脂肪が多い。

    ・コレステロール値が高い。

    ・尿酸値が高い。

    ・加齢(年齢が高いほど脂肪肝になりやすい)

    ・肥満

    ・糖尿病(インスリン抵抗性が高まるため)

    ・運動不足

     

    もし、食事の摂り過ぎ以外にも、このような特徴に当てはまる方は要注意です。

     

    脂肪肝を改善・予防する方法

    最後に、脂肪肝を改善・予防する方法についてです。

     

    脂肪肝は可逆性があり改善ができるため、早めに対策するに越したことはありません。

     

    改善・予防方法については、主に下記の通りです。

    1. 糖質・脂質の摂り過ぎをやめる。

    2. アルコールの飲み過ぎをやめる。

    3. 毎日30分以上の運動を習慣にする。

    4. 定期的にファスティングを行い、肝臓を修復する。

     

    1と2については、先述した通りなので、食べ過ぎ・飲み過ぎをやめることによって、脂肪肝を防ぐことができます。

     

    運動不足については、筑波大学の研究チームが1日30分以上の運動(特に有酸素運動)を行うことで、脂肪肝が改善されることが分かっています。

    運動によって、脂肪が分解されて脂肪酸を燃焼していくことができるため、しっかりと動くことも脂肪肝を予防する上で非常に大切です。

     

    そして、定期的なファスティングをすることも脂肪肝の予防に有効です。

    身体に溜まった毒素は多くが脂肪に蓄積されており、それらは普段食事を摂っていると排泄することができません。

     

    しかし、3日間や5日間のファスティングをすることによって、脂肪の分解・身体に溜まった重金属や化学物質のデトックス・肝臓や腎臓などの細胞の再生を促すことができるため、脂肪肝になっている人でも改善することができます。

     

    ただし、自己流で行う断食は危険が伴い、むしろ逆効果にもなり兼ねないので、必ず専門家の指導の元行うようにしてくださいね。

     

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