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  • 炭水化物とダイエットの関係について

    2020年11月10日
    食事

    炭水化物とダイエットの関係について

    糖質制限ダイエットはすっかり広まり、最近では「糖質制限は危険」という意見も多く取り上げられてきているように感じます。

     

    しかし、

    具体的に糖質制限ダイエットがなぜ危険なのか?

    どのような食事方法を行えば良いのか?

    ということをご存知でない方も多いのではないかと思います。

     

    なので今回は、糖質制限について詳しく解説していきます。

     

    糖質制限をすると何故痩せるのか?

    まず、糖質制限をするとなぜ痩せるのでしょうか?

    そのメカニズムについてご存知でしょうか?

     

    糖質制限をすることで痩せる理由としては、大きく分けて3つです。

    1. 身体に蓄えている水分量が減るから。
    2. シンプルに摂取カロリーが減るから。
    3. 脂肪をエネルギー源とする「ケトン代謝」に切り替わるから。

     

    1.  身体に蓄えている水分量が減るから。

    炭水化物(糖質)を摂ると、身体にはグリコーゲンとして体内に貯蔵されます。そして、このグリコーゲンを身体を動かすときのエネルギー源として使うことが、私たちの身体では成されています。

    しかし、このグリコーゲンは身体に貯蔵できる限界があり、

    筋グリコーゲンの貯蔵量は約400g、肝グリコーゲンの貯蔵量は約100gと言われています。

     

    そして、大事なポイントは、グリコーゲンは体内に貯蓄しておくために3倍~4倍の水分と結びつく性質を持っているという事です。

    つまり、

    筋グリコーゲンの貯蔵量は約400g=1200~2000gの水分が増加

    肝グリコーゲンの貯蔵量は約100g=300~500gの水分が増加

    合計で1500~2500gの水分を溜め込んでいるという訳です。

     

    糖質制限をすると、体内のグリコーゲンは枯渇してしまいますので、そこに溜め込まれている水分も失われます。その結果として、体重が一気に下がるという仕組みです。

     

    そのため、糖質制限による短期的な体重減少は、水分が大きく関与していることを理解する事がポイントになります。

     

    2. シンプルに摂取カロリーが減るから。

    2つ目の理由は非常にシンプルで、摂取カロリーが減るからです。

    私たちは摂取カロリーの約60%程度を炭水化物から摂取しています。そのため、糖質制限をするということは、相対的に摂取カロリーも減りますので、体重は落ちていきます。

     

    基本的に、体重の増減はカロリー収支(摂取カロリーと消費カロリーの収支)によって決まってきますので、糖質制限をしてカロリー収支がマイナスになったことで、体重は減ります。

     

    これはどんなダイエット方法にも共通している原理原則になります。

     

    3. 脂肪をエネルギー源とする「ケトン代謝」に切り替わるから。

    3つ目は少し難しい言葉が出てきましたが、糖質制限をすることでケトン代謝に切り替わるということです。

    1つ目の理由で、グリコーゲンが身体のエネルギー源になるという話をしましたが、グリコーゲンが枯渇することで、身体は他の場所からエネルギーを確保しなければいけません。

     

    そこで使われるのが「脂肪」です。

    しかし、脂肪をそのままエネルギー源として使うことはできないため、脂肪を分解して「ケトン体」という物資に変換し、ケトン体が身体や脳のエネルギー源となって働きます。

     

    このケトン体をエネルギー源とする「ケトン代謝」は、グリコーゲンが枯渇することで発動されて、どんどん脂肪を分解していくことができます。

    そのため、糖質制限をすることで体重が落ちやすくなるという仕組みです。

     

    上記の3つが糖質制限によって、体重が落ちるメカニズムになってきます。

     

    糖質制限のデメリット

     

    糖質制限による体重減少のメカニズムを解説しましたが、私は糖質制限をすることをオススメはしません。

    例えば、ファスティングのような短期的な糖質制限は良いですが、長期的に糖質制限をすることはデメリットが多いからです。

     

    糖質制限のデメリットは下記になります。

    1. 長期間続けることで身体に異常が出る。
    2. リバウンドのリスクが高い。
    3. 糖新生が起こり、筋肉が落ちやすくなる。

     

    1. 長期間続けることで身体に異常が出る。

    まず1つ目は、長期間継続することで身体に異常が出るということです。

    前提として糖質は私たちの身体のエネルギー源となるものです。そのため、長期的に極端な糖質制限をすることで、頭痛や吐き気、めまいなどの体調不良から、重篤な病気に繋がる可能性もあります。

    炭水化物を摂りすぎることで、内臓脂肪や体脂肪として身体に蓄積されるので、必要量を摂れば全く問題ありませんし、身体の調子も良い状態を保つことができます。

     

    ただし、糖質の種類は意識することが大切であり、精製された砂糖やパン・パスタなどの小麦製品、白米などはなるべく避けたほうが良いです。その代わり、玄米や五穀米、芋類、果物類から摂れる糖質は必要量摂ることをオススメします。

    特に運動する習慣がある方は、運動の前後で糖質を摂取した方がパフォーマンスも高くなります。

     

    2. リバウンドのリスクが高い。

    2つ目はリバウンドのリスクが高いことです。糖質制限で痩せる理由にも挙げたように、糖質制限をして短期的に痩せる原因は「水分」にあります。そのため、シンプルに炭水化物を摂ったら体重は戻りますし、長期的な糖質制限をすることで代謝が下がり、身体がエネルギーを節約するようになってしまいます。そうなると、脂肪が燃えにくく、筋肉が落ちやすい身体になり、リバウンドした後もその筋肉量・代謝が長年キープされることになりますので、長期的な糖質制限は避けていくべきです。

     

    3. 糖新生が起こり、筋肉が落ちやすくなる。

    3つ目は、糖新生が起こり筋肉が落ちやすくなるということです。糖新生とは、グリコーゲンが枯渇することで筋肉を分解して、糖に作り変える仕組みのことを指します。長期的な糖質制限は、この糖新生を促進させて、筋肉をどんどん分解させていってしまうので、代謝を下げ、身体に様々な体調不良を起こしかねません。筋肉の観点からも、長期的な糖質制限は避けるべきでしょう。

     

    正しい食事方法を身につけましょう

     

    長期的な糖質制限はオススメできない!という話をしましたが、最後に正しい食事方法について解説をしていきます。

     

    正しい食事方法として、具体的に2つご紹介します。

    1. 「まごわやさしいわ」を中心とした食事をする。
    2. 食べ過ぎを防ぐために、1日2食を実践する。

     

    1. 「まごわやさしいわ」を中心とした食事をする。

    1つ目は「まごはやさしいわ」の献立にするということです。

    「まごはやさしいわ」は食品の頭文字をとっており、

     

    ま: まめ類(納豆、大豆製品など)
    ご: 種子類(ナッツやごまなど)
    は: 発酵食品(味噌や漬物、ヨーグルトなど)
    や: 野菜類
    さ: 魚類(小型の魚の方が良い)
    し: しいたけなどのキノコ類
    い: イモ類
    わ: ワカメなどの海藻類

     

    です。

    これにプラスして、ご飯(玄米・五穀米)+みそ汁を食べていただくと、非常にバランスの取れた食事になります。

    つまり、「和食」ですね。

    また、お肉はなるべく鶏肉のささみ・胸・ももがオススメです。

    牛や豚はたまに摂るくらいなら良いですが、脂質が高く、身体にとってあまり良くない種類の飽和脂肪酸や一価不飽和脂肪酸が多いため、毎日意識的に摂る必要はないと思います。

     

    2. 食べ過ぎを防ぐために、1日2食を実践する。

    2つ目は、「1日2食で良い」ということです。そもそも現代人にとって1日3食食べるというのは、それだけで「食べ過ぎ」になってしまう可能性が高いです。

    また、1日3食を摂ることで身体にポジティブな影響があるというエビデンスはないため、あくまで習慣として食べている方がほとんどだと思います。

     

    お腹が空いていなくても、習慣として食べている人は是非食事の回数を減らしていただくことをオススメします。

     

    是非、正しい食事の方法を身につけて、健康的な身体づくりを是非行なっていきましょう。

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