ファスティングで得られる「オートファジー」とは何か?
こんにちは。パーソナルトレーナーの高正です。
本日のテーマは、「ファスティングで得られる「オートファジー」とは何か?」
ということでお話していきたいと思います。
こんなお悩みはありませんか?
突然ですが、皆さんはこんなお悩みをお持ちではないでしょうか?
- 最近疲れやすくなったと感じる。
- 胃腸が荒れていて食欲が湧いてこない。
- 健康診断の数値が一向に改善しない。
- 肌荒れに悩まされている。
- 眠りが浅く、寝ても元気にならない。
もしこのような悩みを持っていたら、細胞内に古いタンパク質や老廃物が蓄積しているサインです。
つまり、身体を作っている細胞の質が悪くなっていて、本来の能力を発揮できていない可能性が高いです。
では、細胞内の古いタンパク質を除去していくためにはどうすれば良いのでしょうか?
それは「オートファジーを活性化させる」ことです。
オートファジーを活性化することによって、先述の悩みを解決することができるだけではなく、老化を防ぎ、いつまでも若々しい身体を保つことができます。
身体のゴミを一掃する「オートファジー」とは?
では一体「オートファジー」とは何なのでしょうか?
オートファジーとは、自身の古くなった細胞を分解・再利用して、新しい細胞を作る仕組みのことです。
ギリシャ語で「オート」は自分、「ファージ」は食べることを指しており、「自食作用」とも言われています。
このオートファジーは、東京工業大学栄誉教授である大隅良典さんが解明し、ノーベル医学生理学賞を受賞しています。
現在ではオートファジーの関連研究が急速に増えており、とても注目をされています。
栄養状態が悪化して飢餓に陥った細胞があると、オートファジーが起こります。
その結果、身体の「ゴミ」を再利用して、新しく使えるタンパク質に変えてくれるんです。
先述したお悩みを抱える人は、このオートファジーが正しく機能しておらず、細胞が古く使えなくなってしまっているというわけです。
実は、このオートファジーは私たちの身体で当たり前のように起きているんです。
私たち人間が1日に必要とするタンパク質の量は約200グラムです。
しかし、食べ物から摂れるタンパク質量はせいぜい80グラムほど。
では、この120グラムのギャップをどのように埋めているのでしょうか?
実は、オートファジーによってタンパク質を身体の中で合成して補っているんです!
また、私たちが生まれる前は、母親からへその緒を通じて栄養をもらっています。
しかし、出生したあとはミルクをもらうまでの間、飢餓状態に陥ってしまいます。
この間に赤ちゃんに起きているのが、まさに「オートファジー」なんです。
ファスティングをするとオートファジーが活性化する。
身体の古くなったタンパク質をそのままにしていると、様々な不調や病気に繋がってしまいます。
それを防ぐには、オートファジーを活性化させなければいけません。
そこで登場するのが「ファスティング」です!
先述したように、栄養状態が悪化して飢餓状態に陥ることでオートファジーは活性化されます。
つまり、ファスティングをすることで飢餓状態を作ると、どんどんオートファジーが活性化していき、新しいタンパク質に入れ替えていくことができるんです。
ファスティングはダイエット目的で行う方が多いですが、
このオートファジーを活性化させることこそ、ファスティングで得られる恩恵なのです。
絶食時間が10時間経過すると、身体に蓄えられていた糖が枯渇します。
そして、16時間経過すると「オートファジー」がどんどん働き始めていきます。
もし、お腹が空いたらすぐに食べてしまっている方や、習慣的に朝昼夕と食事を摂っている方は、食事を食べた時点でオートファジーが停止してしまいます。
なので、あえて空腹期間を自分で作って「オートファジー」を機能させることで、
今抱えている様々なお悩みを解決できるきっかけになるかもしれません。
いつまでも若々しい身体を保つために、オートファジーを活性化させていきましょう^ ^
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