ファスティングをしても思ったように体重が落ちない!その原因とは?
こんにちは。パーソナルトレーナーの高正です。
さて、今回のお話はファスティングを既にやったことがある方に向けたお話です。
「ファスティングをやってみたけど、思ったように体重が落ちてこない」
こんなお悩みはありませんか?
今回はファスティングをしても体重が落ちないことの原因について
解説をしていきます。
ファスティングをしても体重が減らない3つの原因
「ファスティングをしても、全然体重が落ちませんでした」という方がたまにいらっしゃいます。
ファスティング中は食を断つわけですから、平均して2キロほどは体重が減ることがほとんどです。
ですが、うまく減らない原因はどういうことなのでしょうか?
私は3つの原因が考えられると思っています。
1. 運動不足
まず1つ目の原因として考えられるのが、運動不足です。
ファスティング中はエネルギーがなくなるから動かない方が良いのでは?と思いがちですが、それは間違っていて、ファスティング中こそ運動した方が良いです。
なぜなら、筋肉を使わないことで筋力が落ちてしまい、それに伴い代謝も低下してしまうからです。
後ほど説明する「ホメオスタシス」にも関係しますが、身体を動かさないと「省エネモード」に切り替わります。
すると、消費エネルギーが低下するため、食べていなくても体重が減らないという現象が起こりやすくなります。
ファスティング中にオススメなのが、軽めの有酸素運動+筋トレです。
糖質が枯渇して、身体のエネルギー源は脂質へと切り替わっていくのですが、身体を動かして燃焼しなければ結局は脂肪に戻ってしまいます。
それを防ぐためには、心拍数が130〜140ほどのウォーキングをすると効果が高くなります。
また、ウォーキングは全身運動ですので、部位別での筋トレも並行して行うこともポイントです。
そこまでハードすぎる必要はありませんので、自重での筋トレを取り入れていくと良いでしょう。
特に普段運動していない方は、ファスティング中は意識的に身体を動かすようにしてみてください。
2. ビタミンB群の不足
2つ目に挙げられる原因としては、ビタミンB群不足です。
ビタミンB群は代謝酵素としての働きや、エネルギー工場であるミトコンドリアの働きに必須のビタミンです。
つまり、不足することによってミトコンドリアの働きが悪くなり、代謝が落ちてしまうのです。
ファスティング中は最低限のエネルギーを確保しながら生活をしていきますが、どうしても栄養が欠乏しやすくなります。
そのため、期間中はビタミンB群のサプリメントを摂ることで、ミトコンドリアの働きを活性化させ、代謝を上げていくようにすると良いです。
また、ファスティング以外の期間で甘いものや糖質を多く摂取している人は、ビタミンB群がどんどん失われていきますので、普段の食生活からもバランスの良い食事を心がけることがポイントです。
3. ホメオスタシス(恒常性)
3つ目の原因としては、身体に「ホメオスタシス」が働いているからです。
1つ目の運動不足でも軽く触れましたが、飢餓状態に陥ると、人間の身体は本能的に今の状態をキープしようとする仕組みが働きます。
これは、ダイエットにおける「停滞期」にも当てはまりますが、急激な身体の変化に対応しようとする生理反応ですので仕方のないことです。
なので、ファスティングを3日やって5キロ以上落ちることはほとんどありませんので、あまり体重を落とすことに固執しすぎず、「ホメオスタシスがあるからしょうがない」というスタンスで行なっていただくのが一番良いです。
その上で、先述した運動やビタミンB群の摂取はきちんと行うことで、効果が高まっていくと思います。
ファスティングをやったことがある方、これからやろうと思っている方は是非ご参考いただければと思います。
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