「亜鉛」が欠乏すると様々な不調に繋がる!という話
こんにちは、パーソナルトレーナーの高正です。
突然ですが、皆さんは普段からサプリメントを飲んでいますか?
サプリメントはあくまで栄養補助なので食事からしっかりと栄養を摂ることが前提ですが、身体にとって非常に重要なのが「亜鉛」です。
今回は、亜鉛ってどのような働きがあるのか?足りなくなるとどういうことが起きるのか?などを解説していきたいと思います。
世界人口の1/3は亜鉛不足
特に発展途上国における下気道感染症や下痢症の主な原因が亜鉛欠乏なんです。
そして、亜鉛欠乏によって死亡している人は年間で約80万人にものぼることが推定されています。
亜鉛を気にしたことがある方はかなり少ないですが、私たちが生きていく中でそれだけ大事なミネラルの1つなんです。
亜鉛の働き
亜鉛は数百種類以上の酵素の構成要素として、実に多くの働きに関わりがあります。
その代表的な働きとして挙げられるのが、下記になります。
・タンパク質の再合成
・DNA合成
・胎児や乳児の発育
・抗炎症作用
・精子形成
・高ストレス作用
・アルコール分解
・抗酸化作用
・免疫機能向上
・テストステロン合成
様々な合成作用から、抗酸化・炎症などの免疫機能などは亜鉛によって行われているとも言えますね。
では一方で、亜鉛が不足してしまうとどうなるのか?というと、下記のようなことが起きてきます。
・成長障害
・味覚障害
・貧血
・食欲不振
・皮膚炎
・生殖機能の低下
・免疫力低下
・脱毛
・神経感覚障害
・認知機能障害
亜鉛は体内に2グラムしかありませんが、不足することでこれほどたくさんの症状が起きてしまうんです。
また、ハードに運動するアスリートや筋肉をつけたいという一般の方であれば、汗によって亜鉛が排出されやすいため、亜鉛の摂取をより意識していくことが必要になります。
亜鉛が多く含まれる食品・推奨量
亜鉛の推奨量は1日あたり15〜30mgですが、加齢するにつれて体内の亜鉛は減少していきますので、年齢が高い人ほど意識した方が良いです。
また先述したように、高い頻度で運動される方については汗によって亜鉛が排出されてしまいますので、30mg近くは摂取した方が良いでしょう。
亜鉛が多く含まれる食品は、魚介類・肉類・豆類・藻類などです。
具体的な食品のリストは下記になります。
・牡蠣
・うなぎ
・鶏肉
・牛肉
・豚肉
・卵
・のり
・わかめ
・昆布
・カニ
・納豆
・ブロッコリー
・レバー
など
これらの食品を意識することで亜鉛は摂取できますが、
手っ取り早く亜鉛のサプリメントを使うというのも1つの手だと思います。
また、これを食べると亜鉛の吸収を阻害してしまう、というものがあります。
リン酸塩(インスタントラーメンなど)、ポリリン酸(ハム、チーズなど)、フィチン酸(漬物など)、グルタミン酸ナトリウム(化学調味料)のいわゆる「加工食品」です。
全ての加工食品を避けるのは難しいかもしれません。
ですが、コンビニ弁当やファストフードを食べることが多い方は、添加物によって亜鉛の吸収が阻害されますので、なるべくオーガニックな食品を買ったり、自炊をすることをオススメします。
食品添加物が身体に入ると、主に脂肪や筋肉などに蓄積していき、身体の不調や病気を招いてしまいます。
そうならないためには、普段からの食事を気をつけることと定期的にファスティングすることで、健康で病気知らずの身体になっていくと思っています。
是非日頃から、亜鉛を意識して摂ってみてくださいね。
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