仙腸関節性腰痛とは?
多くの人が悩みにかかえている腰痛ですが、その中でも多い原因の1つが仙腸関節という関節です。
今回は、仙腸関節が由来で起こる腰痛の症状や改善方法について解説していきます。
仙腸関節とは、骨盤にある関節の1つです。
骨盤は一見1つの骨に見えますが、その中でも腸骨・仙骨・恥骨・坐骨・尾骨に分けられます。
そして、仙腸関節は腸骨と仙骨のつなぎ目です。
元々仙腸関節は動かない関節とされていましたが、最近では3~5ミリほどの動きを有していると言われており、可動域を超えて動かしたり、全然可動域が出ない状態になると痛める確率が高くなります。
仙腸関節はちょうど上半身と下半身をつなぐ位置にあるため、上半身の重さや地面からの衝撃を受け止める役割をしていますが、ひねったり、負担をかけすぎてしまうことで炎症が起こることもあります。
また、仙腸関節の付近には「侵害受容器」と呼ばれるものがあります。
侵害受容器は痛みを感じるセンサーのようなものなので、仙腸関節は身体の中でも痛みを感じやすい部位だといえます。
「あなたの腰痛は仙腸関節が原因です!」と確定することは難しい(腰痛の原因は1つでないことが多いので)ですが、以下の症状がある場合は仙腸関節が問題になっている可能性があります。
ヘルニアや脊柱菅狭窄症など、そもそもの組織的な問題がある可能性もゼロではありません。
もし、以下に該当する場合はレッドフラッグになるため医療機関への早急な受診をお勧めします。
✓断続的に耐え難い痛みが続く/何もしなくても痛い/夜間に痛い
✓赤みや腫れ・発熱がある
✓全身の症状(アトピー・肌荒れなど)が出ている
✓腹痛/陰部痛/頭痛が伴っている
✓重度の事故にあった
✓骨折の疑いがある
先述した症状に加えて、仙腸関節性腰痛の可能性があるサインはいくつかあります。
①痛い部分を指で指せる
仙腸関節に問題がある場合、痛い部分を指で指せることが多いです。これはワンフィンガーサインと呼ばれており、医療機関なでもよく使われる評価方法の1つです。
②あぐらが痛い
仙腸関節に問題があると、あぐらの姿勢で痛みが出ることがあります。特にあぐらの姿勢で他の人に上から押されたときに痛みが出るときは仙腸関節が原因である可能性が高いです。
③カエル足が取れない
うつ伏せの姿勢で足を外側に開いたときに、仙腸関節の動きが悪いとお尻が浮くことが多いです。こちらも他の人にお尻を上から押してもらったときに痛みを感じる場合は仙腸関節が原因である可能性が高いです。
その他色々なチェック方法がありますが、基本的には身体の知識がある人にチェックしてもらうことをお勧めします。
仙腸関節は硬すぎても柔らかすぎても良くないですが、一般的には仙腸関節が硬くて動かなくなる方が多いです。(女性の場合は出産に伴って仙腸関節が緩くなりすぎて腰痛が起こることがあります)
仙腸関節の硬さを簡易的にチェックできるのがスクワットです。
基本的にスクワットを行う際は、背骨が丸まらないように動作をしますが、仙腸関節が硬い方はお尻を下げるほど、骨盤も一緒に動いて腰が丸くなる傾向があります。
日頃からトレーニングを行う方は、この代償が出ない範囲で行ったほうが安全かつ効率よくトレーニングすることができますのでぜひチェックしてみてください。
仙腸関節性腰痛の改善にお勧めのトレーニングとストレッチをご紹介していきます。
運動の際は必ず痛みのない範囲で行っていただき、痛みが出る場合は運動を中止してください。
①ヒップストレッチ
お尻まわりのストレッチになります。
仙腸関節の硬さがあると背中が丸まりやすいため、背筋を伸ばした状態でストレッチを行うことがポイントです。
②ヒップリフト
お尻のエクササイズになります。
腰痛の多くは股関節まわりが動かなくなり、その代償として腰に負担がかかることが考えられます。
股関節の動きを意識しながら行いましょう。
③クラムシェル
こちらもお尻のエクササイズになります。
仙腸関節が硬い人の特徴として、股関節の開き(外旋動作)が硬いことがあります。
上半身は動かないように股関節だけを使って動くようにしましょう。
今回は仙腸関節性腰痛について詳しく解説しました。予防・改善のためには姿勢づくりや機能が落ちている部分を正すことが大切です。
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