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運動が痛みに効く理由

トレーニングボディメイク
運動と痛み運動誘発性痛覚低下

痛みは私たちの生活において避けられない要素であり、多くの人々が日常的に抱えている問題です。
その原因は様々であり、怪我から慢性的な疾患まで幅広く存在します。

これに対処する方法として、薬物療法が一般的に用いられていますが、近年では運動が慢性的な痛みの軽減に効果的であるという研究結果が増えてきています。
運動が痛みに与える影響は多くそのメカニズムはとても複雑です。

今回は、運動が痛みに効く理由に焦点を当て、運動誘発性痛覚低下、効果的な運動の種類、薬物療法との比較など、幅広い視点から解説していきます。

 

痛みとは?

痛みは、体内の何らかの異常を知らせる重要な信号であり、私たちの健康を守るために不可欠な役割を果たしています。

痛みには大きく分けて二つの種類があります。
一つは急性痛で、怪我や炎症など体内の異常が発生した際に感じる痛みです。
これは通常、原因となる問題が解決されるとともに消失します。

 

もう一つは慢性痛で、原因がはっきりしない、または治療が難しい痛みが長期間続く状態を指します。
慢性痛は患者の生活の質を大きく低下させ、精神的な健康にも影響を与えることが知られています。

 

痛みの発生メカニズムは複雑であり、神経系の働きと密接に関連しています。
痛みの信号は、体の損傷した部位から脳へと伝達され、そこで「痛い」という感覚として認識されます。
このプロセスには、さまざまな神経伝達物質や受容体が関与しており、痛みの感じ方は個人差が大きいと言えます。

 

運動誘発性痛覚低下とは?

運動誘発性痛覚低下(Exercise-Induced Hypoalgesia, EIH)は、運動を行った結果として痛みの感覚が低下する現象を指します。
これは、運動が痛みに対する感受性を一時的に変化させることにより、痛みを感じにくくする効果があるとされています。
EIHは、健康な成人だけでなく、慢性痛を抱える患者においても観察され、運動が痛み管理において重要な役割を果たすことを意味しています。

 

運動誘発性痛覚低下のメカニズム

エンドルフィンの分泌

運動によって体内でエンドルフィンと呼ばれる鎮痛物質が分泌されます。
エンドルフィンは痛みの信号を抑制することで痛みを感じにくくします。
この作用は、鎮痛剤であるモルヒネと類似した効果を持ち、運動が「自然な鎮痛剤」として機能する一因となっています。

 

炎症反応の抑制

炎症反応が過剰になると、痛み、腫れ、赤みなどの症状を引き起こし、慢性痛の原因となることがあります。
運動は、炎症反応を抑制し、痛みの原因となる炎症物質の生成を減少させる効果があります。
具体的には、運動によって血流が改善され、炎症反応に関与する細胞や分子が損傷部位へと運ばれことで組織の修復が促進されたり、老廃物の排出を助けます。

これにより、慢性痛の緩和や怪我の回復を促進することができます。

 

神経伝達物質の調整

運動は、痛みの感覚に関与する神経伝達物質のバランスを調整し、痛みの感覚を低下させる効果があります。
例えば、セロトニンやノルアドレナリンのような神経伝達物質は、痛みの信号を抑制し、気分を向上させる効果があります。

 

運動誘発性痛覚低下の注意点

運動誘発性痛覚低下は多くの人にとって効果的である一方で、すべての人に同じ効果があるわけではありません。
運動の種類や強度が不適切であると、痛みを悪化させる可能性があります。
また、慢性痛を抱える患者の中には、運動による痛覚低下の効果を感じにくい人もいます。
運動プログラムを始める前には、医師や理学療法士・トレーナーと相談し、個々の健康状態や痛みの状態に合わせた適切な運動プログラムを計画することが重要です。
運動による痛覚低下の効果を最大限に引き出すためには、運動の種類、強度、持続時間を適切に調整し、継続的に実施することが必要です。

 

どんな運動が痛みを抑制するのか

有酸素運動

有酸素運動は、心肺機能を向上させ、全身の血流を促進する運動です。
ウォーキング、ジョギング、水泳、サイクリングなどがこれに該当します。

有酸素運動はエンドルフィンの分泌を促進し、痛みの感覚を低下させることが期待できます。

また、ストレスを軽減し、睡眠の質を向上させる効果もあり、これらは痛みの感覚にも影響を与える要因となります。
有酸素運動は慢性痛の患者に対して特に有効であり、特に慢性腰痛や関節痛を抱える方に推奨されています。

 

筋力トレーニング

筋力トレーニングは、筋肉・筋力の強化を目的とした運動です。

筋力トレーニングは、特定の筋群を強化し、痛みの原因となる筋肉のアンバランスを修正することができます。
これにより、関節や脊椎への負担が軽減され、痛みの軽減が期待できます。

また、筋力トレーニングはまた、骨密度を向上させ、関節の安定性を高める効果もあり、これが痛みの予防にもつながります。

 

ストレッチング

ストレッチングは、筋肉の柔軟性を向上させ、関節可動域を広げる運動です。

ヨガやピラティス・アクティブストレッチがこれに該当します。

ストレッチングは筋肉の緊張を解放し、血流を改善することで痛みを軽減する効果があります。

また、リラクゼーション効果もあり、心身のストレスを軽減し、痛みの感覚を低下させることも期待できます。

 

運動の強度とパーソナライズ

運動の強度は痛みへの影響に大きく関与しています。
適度な強度の運動は痛みを軽減する効果がありますが、過度な運動は逆に痛みを悪化させる可能性があります。

また、個々の体調や健康状態を考慮することが重要です。
年齢、性別、既存の健康問題、運動経験など、様々な要因が運動プログラムの効果に影響を与えます。

医師や理学療法士・トレーナーと相談し、個々のニーズに合わせた運動プログラムを計画することで、痛みの軽減と健康の向上を目指すことができます。
運動プログラムは定期的に評価し、必要に応じて調整することが重要です。

 

運動と薬

運動と薬物療法の比較研究

近年の研究では、運動が薬物療法と同等、あるいはそれ以上の効果を持つことが示されています。

例えば、軽度から中程度のうつ病の患者に対する研究では、定期的な運動が抗うつ薬と同様の効果をもたらすことが確認されています。

また、慢性的な腰痛や関節痛を抱える患者に対しても、運動療法が痛みの軽減と機能の改善に寄与することが示されています。

 

運動が提供する長期的なメリット

薬物療法は症状の緩和を提供する一時的な解決策であり、根本的な問題を解決するものではありません。

一方で、運動は痛みの軽減だけでなく、心血管系の健康、筋力の向上、柔軟性の向上、精神的な健康の向上など、全体的な健康に対して多くのメリットがあります。
これらは長期的に持続し、継続的な運動習慣を通じて健康状態を向上させることができます。

 

まとめ

本記事では、運動が痛みに与える影響や薬物療法との比較などを詳しく解説しました。

運動誘発性痛覚低下の現象を通じて、エンドルフィンの分泌促進や炎症反応の抑制など、運動が痛みを軽減する様々なメカニズムが存在しています。

さらに、有酸素運動、筋力トレーニング、ストレッチングなど、運動の種類別の紹介もしました。

痛みがある=病院へ行って薬をもらうことも大切ですが、運動も痛みを和らげる一助になることを今回の記事で、少しでも情報として参考になれば幸いです^ ^

 

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