現代人に増えている「隠れ肥満」について
こんにちは、パーソナルトレーナーの高正です。
今回は、現代人に増えている「隠れ肥満」について解説していきます。
現代人に増えている「隠れ肥満」
BMIが25.0以上の数値の方は、「肥満」とされています。
しかし、BMIは身長と体重の比率だけで見ているため、筋肉質なのか?脂肪過多なのか?という部分を見ることができません。
近年増えている「隠れ肥満」は、BMIは正常値で見た目は普通にも関わらず、身体の中身は脂肪が多い人のことです。
隠れ肥満については明確な定義がありませんが、多くの論文では下記の数字で定義されていることが多いです。
- BMIが25未満で体脂肪率が30%以上=隠れ肥満
- BMIが25未満で体脂肪率が25.0〜29.9%=隠れ肥満傾向
加齢に伴い、隠れ肥満の方は増加する傾向がありますが、最近では若年層の隠れ肥満も増えていることが非常に問題となっています。
隠れ肥満の原因と対策
隠れ肥満の原因は、そのほとんどが後天的で、生活習慣によるものだと考えられています。
主な代表例としては下記になります。
1. 加工食品を食べる頻度が多い。 加工食品を食べる頻度が多いほど、体脂肪の蓄積が亢進されていきます。 ジャンクフードや加工肉、パン・お菓子などをほとんど毎日食べている方は要注意です。 2. 食事の質が悪い。 食事のカロリーばかりを気にして、栄養バランスが悪い食生活になっていると、エネルギーとして身体で退社することができず、体脂肪として蓄積されていきます。 特に、炭水化物と脂質に偏った食事をしている方は、隠れ肥満になりやすいです。 3. 間食のエネルギー比が高い 隠れ肥満の方は、間食のエネルギー比が高い傾向にあります。 普段の食事は少ないにも関わらず、お菓子などの間食が多い方は要注意です。 4. 無理なダイエット法を長期にかけて行っている。 極度の糖質制限や脂質制限を長期に渡り行っている方も、隠れ肥満に陥りやすく注意が必要です。 炭水化物・タンパク質・脂質と微量栄養素であるビタミン・ミネラルをバランス良く良く摂取することが大切です。
その他にも、隠れ肥満になりやすい原因として、
- 運動不足
- 睡眠の取り過ぎ
なども考えられるため、食事・運動・睡眠の生活習慣を正していくことが、隠れ肥満を防ぐ唯一の方法になります。
長期的な健康のために、今一度生活習慣を見直してみてくださいね。
追伸
今回は隠れ肥満について解説していきましたが、肥満は2つのタイプに分かれます。
- 内臓脂肪型肥満(リンゴ型肥満):腹腔内に脂肪が多く蓄積しており、ウエスト/ヒップ値が大きい。
- 皮下脂肪型肥満(洋ナシ型肥満):腰周り、下半身を中心に皮下脂肪が多い。
前者の方が、生活習慣病に繋がるリスクが高いので、定期的に身体測定をして内臓脂肪の数値もコントロールしていきましょう。
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