ケトン体代謝によって起きる「ケトフル」とは?
こんにちは、パーソナルトレーナーの高正です。
皆さんは「ケトフル」という言葉をご存知でしょうか?
今回は、ケトン体分泌に深く関わりがある「ケトフル」について、解説していきます。
ケトフルとは?
ケトフルとは、ケトン体がエネルギー源になって間もない時に生じる体調不良のことです。
その症状がインフルエンザに近いことから、ケト・インフルエンザ(通称ケトフル)と呼ばれています。
なぜ、ケトフルが生じるのかというと、糖質制限や絶食による糖分の禁断症状が考えられます。
私たちの身体は本来、糖質をエネルギー源としていますが、絶食や糖質摂取を1日50グラム以下に抑えることで、脂肪から分解されて作られる「ケトン体」をエネルギー源にして、身体を動かせるようになります。
ケトン体をエネルギー源とするケトン代謝になると、脂肪燃焼が促進されたり、βエンドルフィンが分泌されることで多幸感や集中力が増しやすいのですが、一方でケトフルのような症状が起きてしまう方も中にはいらっしゃいます。
ケトフルの主な症状としては、以下が挙げられます。
・頭痛
・めまい
・筋力低下
・便秘
・倦怠感
・喉の痛み
・身体の痛み
では、ケトフルになりやすいのはどういう人かというと、「糖質過多な食生活をしている人」です。
身体には「ホメオスタシス」と呼ばれる恒常性機能が備わっており、いきなり糖質が制限されることで身体に「危険だ」というサインを知らせます。
それによって、体調不良に陥ったり、身体に何らかの影響を及ぼすことになるわけです。
なので、ケトフルを防ぐためには日頃から糖質過多にならないように、バランスを整えることがポイントです。
また、ケトフルの症状が出た時は水分をしっかり摂っていただき、微量ミネラルをサプリメント等で補ってくださいね。
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