断食の歴史について。ファスティングはいつから流行したのか?
健康法の1つとして、ファスティングやプチ断食が広まってきていますね。
「月曜断食」という書籍もベストセラーになり、ファスティングに関心を持つ人がどんどん多くなっているように感じます。
そこで本日は、ファスティングの内容のお話ではなく、
そもそも、ファスティング(断食)はどのような歴史があるの?ということについて解説していきたいと思います。
断食の歴史
今となっては、ダイエットや美容・健康が目的でファスティング(断食)を行う方が増えていますが、
断食自体は、紀元前から存在しているものでとても歴史が深いんです。
中でも「医学の父」であるヒポクラテスが残した言葉が有名です。
「食べ過ぎてはいけない。むしろ腹の中をすっかり空っぽにしてしまった方がよいこともある。
病気の力が最高潮に達しない限りは、空腹のままでいる方が病気は治るものだ。」
また、世界の偉人であるソクラテス、プラトン、アリストテレス、ピタゴラスも次の言葉を残しています。
「断食は哲学の門である」
それ以外にも、ナポレオンやエジソン・キリストも断食を自ら取り入れていた歴史があります。
そして、19世紀後半からは、絶食に関する組織的研究が動物や人間を使って行われるようになり、科学的に絶食の有効性が示唆されるようになりました。
今は、健康・ダイエット・美容のために断食をするという人が多いですが、歴史的には医療や宗教・哲学の観点で断食が広く行われてきた背景があるというわけです。
ファスティングの流行はいつから?
「ファスティング」が一般人に広く知れ渡るようになりましたが、
それらの流行は一体いつからなのでしょうか?
私の予想ですが、ファスティングは流行は、商業活動が盛んになったここ20年だと考えています。
多くの企業や協会が、ビジネスとして「ファスティング」を始めたことでここまでの流行に至ったのだと思います。
また、それをさらに加速させたのがインターネットやSNSの普及です。
例えば、有名な女優さんがテレビ番組の中で、
「美を保つためにしていることは、ファスティングです」と言った翌日には、
ファスティングプログラムへの問い合わせが増え、ファスティング関連商品も売り切れになってしまうほどだと思います。
たくさんの人に広まるのはとても良いことです。
しかしその一方で、正しいファスティングの情報を手に入れることは難しくなっていますし、間違った知識で自己流で行ってしまう人が増えてしまっていることも否めません。
例えば、ファスティング中に飲む酵素ドリンクもその1つです。
最近は様々な企業・協会が、酵素ドリンクを取り扱っていますね。
そして、多いのが、「3日間で飲み干すほどの分量を飲んでください」と記載されているものです。
ファスティング中は食事から栄養が摂れないので、酵素ドリンクをたくさん飲みましょう!
ということがよく言われます。
ですが、実際にはファスティング中でも、これほどの量は「飲みすぎ」です。
1日に飲む量は30mlで十分であり、頭痛や身体の不調を起こさない最低限の糖質を摂ることが、酵素ドリンクを飲む目的です。
こういったことも知らないと、1万円を超えるドリンクを何本を買うことになってしまうだけでなく、成果も出にくくなってしまいます。
正しい方法で、安全・安心に行っていくためには、決して情報を鵜呑みにしないことが大切です。
そして何より、信頼できる専門家を見つけて、その人からのアドバイスを受けるということが、健康・美容のためには最短ルートになります。
是非、誤った情報に流されずに、正しい情報をもとにファスティングを取り入れていただければと思います。
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