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脳のDMN(デフォルト・モード・ネットワーク)とは?

ライフスタイル
DMNデフォルトモードネットワーク

こんにちは。パーソナルジムBeU代表の高正です。

今年のGWも外出ができなくなってしまいましたね。家にいる時間が長くなるので、食べすぎには気をつけて過ごしていきましょう。

 

さて、本日のブログは脳の神経活動=DMN(デフォルト・モード・ネットワーク)のお話になります。

脳の話はかなり専門用語が多く、論文を読んでもかなり高度な内容ですが、できるだけわかりやすく解説していきますね。

 

さて、皆さんはDMN(デフォルト・モード・ネットワーク)について聞いたことはありますか?

DMNとは、ぼんやりした状態の脳が行う神経活動のことを指しています。

 

「え、ぼんやりした状態って脳は働いてないんじゃないの?」と思いがちですが、最近の研究ではボーッとしているとき、つまり脳が意識的な活動をしていないときにも脳の一部分は活性化することが分かっています。

 

ある部分とは、脳の内側前頭前野、後帯状皮質、楔前部、下頭頂小葉などと呼ばれる場所です。(こちらは覚えなくても良いです)

 

では、「なぜボーッとしているときにも活性化するのか?」ということですが、DMNには2つの役割があります。

それが、「危機に対する備え」と「情報の整理」です。

 

1つ目の「危機に対する備え」は、脳が完全に休んでしまうと突然の危機に反応することができないため、脳がいわゆる「アイドリング状態」になっているわけです。これは生存するためには必須の役割であり、研究ではネズミやチンパンジーなどの動物にも存在していることが分かっています。

 

2つ目の「情報の整理」は、例えると「ぐちゃぐちゃに散らかったデスクを綺麗にする」イメージです。脳が情報を処理するプロセスは入力(五感を通して情報を収集する)→整理(入力した情報を取捨選択する)→出力(言葉や行動として表す)という順番で行われ、DMNが活性化することで「整理する」ということが行うことができるのです。

 

では、「DMNが発生すると私たちにどのような恩恵があるのか?」ということですが、大きく5つに分けられます。

  1. 気が散るのを防ぎ、集中力が高まる:逆説的に非集中回路は、集中を維持する能動的で重要な役割を果たします。
  2. 柔軟な思考ができるようになる:DMNが発生することで、ある課題を次の課題へと注意を切り替えるのに役立ちます。例えば、自分自身の将来の不安や悩み事を抱えていても、スパッと切り替えることができます。
  3. 過去・現在・未来を統合する:DMNが発生することで、今この瞬間に注意を向けることができるようになります。
  4. 創造力が高まる:DMNが発生すると、脳の幅広い領域を結びつけることができるため、創造力が高まったり、アイディアが浮かびやすくなります。
  5. 漠然とした記憶を掘り起こす:DMNが発生することで脳内で情報が整理され、漠然とした記憶を掘り起こすことができます。

 

そのため、仕事や日常生活でのパフォーマンスを発揮するためにも、DMNを活性化させるべきということになってきます。

では、このDMNを活性化させるためにはどうすれば良いのでしょうか?

それは至ってシンプルで、何も考えずにボーッとする時間を作ることです。

 

例えば、外で散歩をしたり、カフェで何も考えずにリラックスする時間を作ったり、お風呂に入ったり、シャワーを浴びたり、何も考えずに目をつぶったり、とにかく何も考えないことがポイントになります。

 

最後に今までの内容の補足事項ですが、DMNが活性化しすぎる=暴走状態になることは、私たちにとってはむしろマイナスに働きます。DMNは脳の総エネルギーの60〜80%を占めるということも分かっており、ただ永遠にボーッとしていると、むしろ脳が疲れてしまいます。

 

メリハリが重要なので、頑張って仕事をしたあとはリラックスする時間を意識的に作ることを、日頃から行ってみてくださいね。

 

今回の話は以上になります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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