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褐色脂肪細胞を活性化させる方法とは!?

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白色脂肪細胞褐色脂肪細胞

こんにちは、パーソナルトレーナーの高正です。

寒くなってきて、食べすぎで太ったという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
脂肪が身体にあること=悪というイメージが強いですが、実は脂肪にも種類があるんです。
今回は脂肪細胞の1つである「褐色脂肪細胞」について解説をしていきます。

褐色脂肪細胞とは?

皆さんは、脂肪には2種類あるということを聞いたことがありますか?
実は脂肪には白色脂肪細胞褐色脂肪細胞という2種類の脂肪があります。

そして、これらの脂肪は対照的な役割をしており、白色脂肪細胞は身体に溜め込む(蓄積する)のに対して、褐色脂肪細胞は白色脂肪細胞を取り込み、エネルギーを燃焼させ熱を作る「ヒーター」のような働きをします。

つまり、褐色脂肪細胞を活性化することで、私たちはエネルギーをどんどん燃やすことができ、太りにくい体質に変えていくことができると言えます。

しかし、褐色脂肪細胞は年齢を重ねるにつれて減少することが分かっています。体温を一定に保つため、生まれたての赤ちゃんは褐色脂肪細胞を最も多いですが、年齢を重ねるにつれて体温調整機能が必要ではなくなるため、30代では幼児期の50%、40代では30%程度まで減少していきます。

褐色脂肪細胞の機能が低下したり数が減少すると、生活習慣病やメタボの原因になるということも最近の研究で分かってきました。
そのため、大人になってからは、いかに褐色脂肪細胞を活性化させるかがポイントです。

 

褐色脂肪細胞を活性化させる方法

では、褐色脂肪細胞を活性化させるための具体的な方法について解説します。

活性化には、環境・運動・食事の3つのアプローチがポイントになってきます。

 

環境→寒冷刺激を与える。

褐色脂肪細胞は先述したように体温調節に深い関わりがあります。つまり、褐色脂肪細胞が活性化するのは寒冷刺激が加わった時、つまり寒い環境にいる時です。

実際に、夏になると褐色脂肪細胞の活性は低下し、冬になると活性が増加することが分かっており、エネルギーの産生も寒い環境にいる方が高くなります。

そのため、冬になると寒くて動きたくないという方が多いと思いますが、実は冬の方が痩せるには適した時期だと言えるんです。

なので、寒くても家にこもりっぱなしになるのではなく、散歩に出かけたり、冬だからこそ外で運動してみると褐色脂肪細胞はどんどん活性化していくことができます。

 

運動→肩・肩甲骨周りのトレーニングを行う。

白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞は、身体の部位によって付きやすさが変わります。身体に蓄積する白色脂肪細胞は主に上腕・下腹部・太もも・お尻に多く、褐色脂肪細胞は肩・肩甲骨・首・脇などの部位に多いと言われています。

太ると二の腕がたるんだりお腹が出たりするのは、もしかするとこのような理由からかもしれません。

つまり、褐色脂肪細胞を活性化させるためには、特に上半身の肩甲骨を動かすトレーニングを行なうことがオススメです。

日頃からデスクワークが多いビジネスパーソンは、肩甲骨を動かさないため、どんどん猫背になり、肩こりなどの不定愁訴になりやすいです。それだけでなく、肩甲骨を動かさないと褐色脂肪細胞が活性化されずに、エネルギーを燃やすことができないので、やはり運動をすることも大事ですね。

 

食事:カテキン、カプシノイドを摂取する。

最後に食事面では、カテキン・カプシノイドなどの成分が有効であることが分かっています。

健常者を対象に代謝亢進作用を調べたところ、カプ シノイドを経口摂取することで褐色脂肪活性依存的にエネルギー消費量が上昇すること、慢性経口投与に より褐色脂肪組織を活性化・増量できることが明らかに なっています。(2)

また、健常者を対象にカテキンの熱産生効果と褐色脂肪活性を調べたところ,カテキンの経口摂取によりエネルギー消費量が上昇し,この熱産生作用が褐色脂肪活性と正相関すること、さらに慢性的なカテキンの摂取により、褐色脂肪熱産生能(CIT)が上昇することが明らかになっています。(3)

カテキンが多く含まれる食品は、緑茶・ココア・大豆などに含まれており、カプサイシンは唐辛子に特に多く含まれています。

そのため、食事からのアプローチであれば、緑茶や唐辛子料理を適度に取り入れることがオススメです。

 

年齢を重ねても、褐色脂肪細胞を活性化させることで、代謝を高めて太りにくい体質に繋がっていきますので是非ご参考ください。

 

参考文献

1)米代 武司 (2018)『褐色脂肪組織の熱産生とエネルギー代謝』

2)20)Snitker S, Fujishima Y, Shen H, Ott S, Pi-Sunyer X, Furuhata Y, Sato H, Takahashi M. Effects of novel capsinoid treatment on fatness and energy metabolism in humans: possible pharmacogenetic implications. Am J Clin Nutr 89: 45-50, 2009.

3)Yoneshiro T, Matsushita M, Hibi M, Tone H, Takeshita M, Yasunaga K, Katsuragi Y, Kameya T, Sugie H, Saito M. Tea catechin and caffeine activate brown adipose tissue and increase cold-induced thermogenic capacity in humans. Am J Clin Nutr 105: 873-881, 2017.

 

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