アルコールについて
こんにちは。
田町のパーソナルジムBeU代表の高正康平です。
コロナ禍の影響で飲食店では酒類提供ができなくなっていますが、その分自宅でお酒を飲むことが増えた、という方は多いのではないでしょうか?
今回は、アルコールの代謝や失われる栄養素について解説していきたいと思います。
まずはじめに、
皆さんは「お酒は少量飲んだほうが健康に良い」と耳にしたことはありませんか?
「1日1杯の赤ワインを飲むと良い」とか、お医者さんも発信したりしていますよね。
しかし、
「お酒は体にとって毒である」ということが前提なため、万人にとって少量のお酒が健康に良いと言えるわけではありません。
(お酒が好きで、お酒を飲むことでストレスが減るという方にとってはメンタル的に良いです)
では、なぜお酒が体にとって毒なのか?というと、
アルコールを無毒なものにするために、肝臓がめちゃめちゃ働くからです。
アルコールの分解過程は下記のようになっています。
アルコールを摂取すると、20%は胃、80%は小腸で吸収され、その大部分が肝臓で処理されます。
その後、肝臓内では、
ADHやMEOS(酵素)の働きによって、アルコールをアセトアルデヒドに分解する。
→ALDH(酵素)の働きによって、アセトアルデヒドが酢酸に分解される。
→酢酸から無毒な水や二酸化炭素に分解されて、尿や汗、呼気として体外に排出される。
というような過程で代謝が行われていきます。
ポイントは、肝臓にこれほどのダメージをかけてしまっているということです。
肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれており、体へのアラーム(警告)をしないのですが、実にたくさんの役割を担っています。
・糖分の貯留と放出を調整
・アンモニアの代謝
・アルブミン、血液の凝固たんぱくの合成
・コレステロールの代謝
・脂肪酸の代謝
・赤血球からビリルビンを合成
・薬物の解毒
・細菌や異物、毒素の処理
・ホルモンの代謝
また他にも、アルコールの体への影響は、発がん性・炎症・免疫低下・酸化など多岐にわたります。
過剰摂取によって、肝臓での中性脂肪の合成を高めて脂肪肝になり、さらに進行すると、肝臓に繊維が形成されて肝線維症や肝硬変、幹細胞が破壊されてアルコール性肝炎などの病気のリスクが高まります。
毎日晩酌をしている方や、ついつい飲みすぎてしまう方は、沈黙の臓器である肝臓を労る意識を持っていきましょう。
本日の話は以上になります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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