関節がポキポキ鳴るのは大丈夫なの?
こんにちは、パーソナルトレーナーの高正です。
先日パーソナルを受けたクライアントから、「膝がポキポキ鳴るんですけど、大丈夫でしょうか?」
ということをご質問いただきました。
そこで今回は、関節音の原因について解説をしていきます。
関節音には2種類ある。
まず始めに、関節音には大きく2種類が存在していると言われています。
1つは、単発でポキっとなる生理現象の関節音
そしてもう1つは、1日に何度も音がなる関節音です。
まず1つ目の生理現象としての関節音が出るメカニズムを解説すると、
関節の中には、関節包という袋状の組織があり、その中には滑膜が存在しています。
関節内は陰圧といって外よりも圧力が低い状態に保たれているのですが、関節が急に曲がったり、引っ張られることによって、より強い陰圧となり、気泡が発生します。
その気泡が弾ける音が関節音であるというのが、今のところ推測されています。
(まだ、科学的に立証されているわけではありません。)
このタイプの関節音は、生理現象なので鳴っても、心配する必要はありません。
そして、2つ目が、何度も繰り返し音が鳴る関節音です。
このタイプの関節音は、腱や靭帯・軟骨などの軟部組織が硬くなったり、擦れていることで摩擦が起こって発生していると考えられています。
そのため、組織の摩擦によって痛みを生じたり、最悪は変形性の関節症に繋がる可能性があるので、あまり何度も鳴らしすぎることは良くありません。
米国リウマチ学会が、合計3,495人の参加者を対象にした研究によると、関節音の頻度が高い人ほど、変形性膝関節症になる人が多いということが明らかになっています。
そのため、膝が常に鳴っていたり、関節に違和感を感じている方は関節音を鳴らし過ぎないように注意して、早めに病院を受診することをオススメします。
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