老化を防ぐ「ファイトケミカル」とは?
こんにちは、パーソナルトレーナーの高正です。
今回は、老化を防いで健康的な身体を作るのに重要な「ファイトケミカル」について解説をしていきます。
ファイトケミカルとは?
私たちは呼吸によって、身体に酸素を取り込みますが、その一部に活性酸素と呼ばれるものも一緒に取り込みます。
そして、この活性酸素が体内に増えると、タンパク質と反応して機能を損ねたり、脂質を酸化して過酸化脂質を生じたり、遺伝子の損傷を引き起こします。
その結果、ガン・動脈硬化や生活習慣病の原因となると考えられており、活性酸素を身体に溜めないようにすることが、病気を防ぐ上で非常に大事になってきます。
また、活性酸素は細胞をサビさせて、シワやたるみなどの身体の老化も引き起こすため、日頃から「抗酸化」を意識することで、若々しく健康的な身体を作ることができます。
今回のテーマであるファイトケミカルは、まさにこの「抗酸化作用」が期待できるものなのです。
ファイトケミカルは、野菜・果物・豆類・いも類・海藻などの植物に含まれる化学成分のことで、植物が紫外線や有害物質・害虫から身を守るために作り出した色素や香り・アク・辛味などの成分がこれに当たります。
その効果は、多岐にわたり、
- 抗酸化作用
- 代謝の促進
- 免疫力の向上
- 脳機能の強化
などが期待でき、近年は「第7の栄養素」とも呼ばれている、非常に注目されている成分です。
つまり、日頃からファイトケミカルを積極的に取り入れることで、身体はもちろん、脳にも良い恩恵を受けることができるわけです。
ファイトケミカルは、およそ1500もの種類があることが分かっていますが、
今回は代表的なものをご紹介します。
1. ポリフェノール A:フラボノイド系 カテキン(緑茶)・ケルセチン(柿)・イソフラボン(大豆)・リグナン(ゴマ)・アピゲニン(パセリ)・アントシアニン(ブルーベリー)・ルチン(ソバ)・ヘスペリジン(レモン)など。 B:非フラボノイド系 レスベラトロール(ブドウ)・クルクミン(ターメリック)・タンニン(緑茶)・コーヒー酸(コーヒー)など 2. カロテノイド β-カロテン(ニンジン)・リコピン(トマト)・カプサイシン(トウガラシ)・ルテイン(ホウレンソウ)・アスタキサンチン(海藻)・β-クロプトキサンンチン(ミカン)など。 3.含硫化合物 アリシン(ニンニク)・スルフォラファン(ブロッコリー)・アリルイソチアネート(ワサビ)など。
食の選択肢が多い現代社会で健康な身体を作るために、日頃の食生活からファイトケミカルを意識してみてくださいね。
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