記事の表示
-
ファスティングをすると集中力が高まる理由とは!?
2020年12月28日ファスティングライフスタイル食事ファスティングをすると集中力が高まる理由とは!?
こんにちは、パーソナルトレーナーの高正です。
皆さんはご自身で「集中力が高い」と思いますか?
それとも、「仕事や勉強にあまり集中できない」と悩みを抱えていますか?
今回は、「集中力」をテーマに、ファスティングをすると集中力が高まる理由について解説していきます。
ファスティングで集中力が高まる理由
では早速本題に入りますが、ファスティングで集中力が高まる理由は、主に4つあります。
・五感が鋭くなるから。
・脳波がアルファー波に変わるから。
・胃腸が休まることで脳に十分な血液が供給されるから。
・食事による血糖値の変動がなくなるから。
1. 五感が鋭くなるから。
1つ目は「五感が鋭くなるから」です。
ファスティングをすることで、普段から無意識のうちに摂っている悪いものを摂らなくなります。
そして、ファスティング中は味のあるものを摂ることが少ないため、味覚・嗅覚・触覚・視覚・聴覚の五感が鋭くなり、結果として集中力が高まります。
人間が本来持っている五感の能力を発揮できることによって、普段より高いパフォーマンスが発揮できるというわけです。
2. 脳波がアルファー波に変わるから。
2つ目は、脳波がアルファー波に変わるからです。
こちらは、別の記事でも紹介しているので、詳しくは下記をご参考いただければと思います。
ファスティング3日目を過ぎると、糖質ではなく脂質を分解して「ケトン体」という代謝産物をエネルギー源とします。
そして、このケトン体が分泌されると、脳波がアルファー波に変わります。
アルファー波によって、リラックスしながら、集中力も高い状態を作ることができます。
3. 胃腸が休まることで脳に十分なエネルギーが供給されるから。
3つ目は、胃腸が休まることで脳に十分なエネルギーが供給されるからです。
食事をしている時は、内臓が消化に膨大なエネルギーを使います。
しかし、脳は全身の約20%を占めるほど、エネルギーを消費する臓器なので、消化ばかりにエネルギーを使っていては、脳のエネルギーが減り、頭の回転も鈍くなってしまいます。
しかし、ファスティング中は内臓が消化にエネルギーを使わないため、脳に優先してエネルギーが供給することができ、集中力を高めることができます。
4. 食事による血糖値の変動がなくなるから。
4つ目は食事による血糖値の変動がなくなるからです。
3つ目と重複する部分もありますが、食事をすることによって血糖値は上がり、数時間経つと血糖値が下がってきます。
集中力を高めるために大切なことは、「血糖値を一定に保つこと」です。
ファスティング中は酵素ドリンクなどの最低限の栄養のみで生活するため、血糖値の変動が少なく、結果的に集中力を高めることに繋がります。
空腹の時間を作ることのメリット
前章で、ファスティングで集中力が高まる理由を4つ挙げましたが、ファスティング中でなくても集中力を上げることは十分可能です。
それは、「空腹時間を作る」ということです。
たったこれだけで、集中力は高めることができます。
空腹時間を作ると集中力が高まる理由は、下記の2つです。
・空腹ホルモンの「グレリン」が分泌されるから。
・生物の本能として、飢餓状態は集中力が高まるから。
空腹ホルモンの「グレリン」が分泌されるから。
1つ目は空腹ホルモンの「グレリン」が分泌されるからです。
グレリンは、空腹感を感じると胃から分泌されるホルモンです。
ポイントは、グレリンが分泌されると脳細胞の成長を促し、脳細胞の老化を防ぎます。
グレリンを投与されたマウスの脳内では、ニューロン結合が増加し、認知能力が向上したという研究結果もあり、グレリンがたくさん分泌されることで、集中力を高め、脳細胞を活性化に繋がるというわけです。
生物の本能として、飢餓状態は集中力が高まるから。
2つ目は、飢餓状態になると、生物の本能として集中力が高まるからです。
東京大学が行なった研究によると、ゼブラフィッシュ(インド原産の淡水性熱帯魚)が空腹状態で闘争すると、エサを食べさせた時よりも、勝負を諦めず、負けにくくなることが分かりました。
つまり、空腹状態の方が集中力が増してパフォーマンスを高めることもできるということになります。
生物は食べなければ生きていくことができないため、空腹状態=生命の危機とも言えます。
そのため、空腹状態の時は集中力が普段よりも高めることができるということです。
私たちはいつでも食事ができる環境にいるため、空腹の時間を意識して作ることがとても大切です。
是非今回の内容を参考に、ファスティングへのチャレンジや普段の食生活で実践してみてください。
正しいファスティングの方法についてはこちらをご是非ください。
-
ファスティングで得られる「オートファジー」とは何か?
2020年11月29日ファスティング睡眠食事ファスティングで得られる「オートファジー」とは何か?
こんにちは。パーソナルトレーナーの高正です。
本日のテーマは、「ファスティングで得られる「オートファジー」とは何か?」
ということでお話していきたいと思います。
こんなお悩みはありませんか?
突然ですが、皆さんはこんなお悩みをお持ちではないでしょうか?
- 最近疲れやすくなったと感じる。
- 胃腸が荒れていて食欲が湧いてこない。
- 健康診断の数値が一向に改善しない。
- 肌荒れに悩まされている。
- 眠りが浅く、寝ても元気にならない。
もしこのような悩みを持っていたら、細胞内に古いタンパク質や老廃物が蓄積しているサインです。
つまり、身体を作っている細胞の質が悪くなっていて、本来の能力を発揮できていない可能性が高いです。
では、細胞内の古いタンパク質を除去していくためにはどうすれば良いのでしょうか?
それは「オートファジーを活性化させる」ことです。
オートファジーを活性化することによって、先述の悩みを解決することができるだけではなく、老化を防ぎ、いつまでも若々しい身体を保つことができます。
身体のゴミを一掃する「オートファジー」とは?
では一体「オートファジー」とは何なのでしょうか?
オートファジーとは、自身の古くなった細胞を分解・再利用して、新しい細胞を作る仕組みのことです。
ギリシャ語で「オート」は自分、「ファージ」は食べることを指しており、「自食作用」とも言われています。
このオートファジーは、東京工業大学栄誉教授である大隅良典さんが解明し、ノーベル医学生理学賞を受賞しています。
現在ではオートファジーの関連研究が急速に増えており、とても注目をされています。
栄養状態が悪化して飢餓に陥った細胞があると、オートファジーが起こります。
その結果、身体の「ゴミ」を再利用して、新しく使えるタンパク質に変えてくれるんです。
先述したお悩みを抱える人は、このオートファジーが正しく機能しておらず、細胞が古く使えなくなってしまっているというわけです。
実は、このオートファジーは私たちの身体で当たり前のように起きているんです。
私たち人間が1日に必要とするタンパク質の量は約200グラムです。
しかし、食べ物から摂れるタンパク質量はせいぜい80グラムほど。
では、この120グラムのギャップをどのように埋めているのでしょうか?
実は、オートファジーによってタンパク質を身体の中で合成して補っているんです!
また、私たちが生まれる前は、母親からへその緒を通じて栄養をもらっています。
しかし、出生したあとはミルクをもらうまでの間、飢餓状態に陥ってしまいます。
この間に赤ちゃんに起きているのが、まさに「オートファジー」なんです。
ファスティングをするとオートファジーが活性化する。
身体の古くなったタンパク質をそのままにしていると、様々な不調や病気に繋がってしまいます。
それを防ぐには、オートファジーを活性化させなければいけません。
そこで登場するのが「ファスティング」です!
先述したように、栄養状態が悪化して飢餓状態に陥ることでオートファジーは活性化されます。
つまり、ファスティングをすることで飢餓状態を作ると、どんどんオートファジーが活性化していき、新しいタンパク質に入れ替えていくことができるんです。
ファスティングはダイエット目的で行う方が多いですが、
このオートファジーを活性化させることこそ、ファスティングで得られる恩恵なのです。
絶食時間が10時間経過すると、身体に蓄えられていた糖が枯渇します。
そして、16時間経過すると「オートファジー」がどんどん働き始めていきます。
もし、お腹が空いたらすぐに食べてしまっている方や、習慣的に朝昼夕と食事を摂っている方は、食事を食べた時点でオートファジーが停止してしまいます。
なので、あえて空腹期間を自分で作って「オートファジー」を機能させることで、
今抱えている様々なお悩みを解決できるきっかけになるかもしれません。
いつまでも若々しい身体を保つために、オートファジーを活性化させていきましょう^ ^