痩せ型の人でも多い「脂肪肝」の原因と対策法
こんにちは、パーソナルトレーナーの高正です。
今回は、年々増加している「脂肪肝」について、
- 脂肪肝とは?
- 脂肪肝の原因は?
- 脂肪肝を改善・予防する方法
この3つのトピックで解説していきます。
脂肪肝とは?
脂肪肝はその名の通り、肝臓が脂肪化してしまっている状態のことを指します。
特に中性脂肪が過剰に蓄積して、1/3(約30%)以上の肝細胞が脂肪化されている状態のことです。
イメージは、肝臓がフォアグラのようにトロトロになってしまっている感じです。
そして、肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれており、病気が進行しても気づかないことが多いため、
持続すれば肝障害、肝臓ガンになってしまう危険があります。
最近、食生活の変化や成人病の増加によって、年齢が若くても脂肪肝になる方が増えているため、
自分自身で日頃から対策することが大切になってきます。
脂肪肝になる原因
では、なぜ脂肪肝になるのか?その原因は何か?ということについてです。
脂肪肝の原因は、多くの場合1つではなく、複数が重なって起きます。
それはズバリ「肝臓に負担をかける生活」です。
その一番大きな問題が食生活です。
糖質と脂質の摂り過ぎ
食事から摂った脂質は、小腸で吸収された後、肝臓で脂肪酸に分解されます。
また、糖質はブドウ糖に分解され小腸で吸収された後、肝臓に運ばれていきます。
しかし、糖質と脂質を摂り過ぎてしまうと、使えなかった分が肝臓で脂肪に蓄積され、脂肪肝になります。
アルコールの飲み過ぎ
肝臓の役割の1つとして、解毒作用があります。
アルコール=毒なので、身体の中にアルコールが入ってくると肝臓が働いて、アルコールを毒性の低い物質に分解していきます。
しかし、アルコールを飲み過ぎてしまうと、肝臓が分解しきれなくなってしまい中性脂肪の合成が進んでしまい、結果的に脂肪肝になってしまいます。
つまり、普段の食生活の乱れが積もっていき、脂肪肝に繋がるということが言えます。
また、脂肪肝になりやすい人は以下の特徴があります。
・肥満度(BMI)が高い。
・中性脂肪が多い。
・コレステロール値が高い。
・尿酸値が高い。
・加齢(年齢が高いほど脂肪肝になりやすい)
・肥満
・糖尿病(インスリン抵抗性が高まるため)
・運動不足
もし、食事の摂り過ぎ以外にも、このような特徴に当てはまる方は要注意です。
脂肪肝を改善・予防する方法
最後に、脂肪肝を改善・予防する方法についてです。
脂肪肝は可逆性があり改善ができるため、早めに対策するに越したことはありません。
改善・予防方法については、主に下記の通りです。
1. 糖質・脂質の摂り過ぎをやめる。
2. アルコールの飲み過ぎをやめる。
3. 毎日30分以上の運動を習慣にする。
4. 定期的にファスティングを行い、肝臓を修復する。
1と2については、先述した通りなので、食べ過ぎ・飲み過ぎをやめることによって、脂肪肝を防ぐことができます。
運動不足については、筑波大学の研究チームが1日30分以上の運動(特に有酸素運動)を行うことで、脂肪肝が改善されることが分かっています。
運動によって、脂肪が分解されて脂肪酸を燃焼していくことができるため、しっかりと動くことも脂肪肝を予防する上で非常に大切です。
そして、定期的なファスティングをすることも脂肪肝の予防に有効です。
身体に溜まった毒素は多くが脂肪に蓄積されており、それらは普段食事を摂っていると排泄することができません。
しかし、3日間や5日間のファスティングをすることによって、脂肪の分解・身体に溜まった重金属や化学物質のデトックス・肝臓や腎臓などの細胞の再生を促すことができるため、脂肪肝になっている人でも改善することができます。
ただし、自己流で行う断食は危険が伴い、むしろ逆効果にもなり兼ねないので、必ず専門家の指導の元行うようにしてくださいね。
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