脂肪が分解する「ケトン体」の仕組みとは?
こんにちは。パーソナルトレーナーの高正です。
本日のテーマは、「脂肪が分解する「ケトン体」の仕組みとは?」
ということでお話していきたいと思います。
ケトン体とは何か?
皆さんは、「ケトン体」という言葉を聞いたことはありますか?
ケトン体とは、アセトン・アセト酢酸・βヒドロキシ酪酸の総称のことです。
基本的に身体のエネルギー源となるのは糖質ですが、この糖質が何らかの理由で利用できなくなると、身体に蓄積する中性脂肪が遊離脂肪酸に分解されます。
ケトン体は、この分解された脂肪酸からエネルギー源として肝臓から生成されて血中に放出されます。
つまり、ケトン体の分泌を増やすことによって、脂肪燃焼がどんどん促進することができるという訳です。
ただし、ケトン体の分泌を増やすためには条件があります。
その条件とは下記となります。
1. 飢餓・絶食状態 2. 運動 3. 高脂肪食 4. 糖尿病や内分泌疾患 5. 発熱・外傷・感染症
4や5は、止むを得ずなってしまうパターンなので今回の話では除外しますね。
ポイントとなるのは、絶食状態が続くことでケトン体分泌はどんどん増えるということです。
つまり、ファスティングを行うとケトン体分泌が増えていき、脂肪燃焼が促進されるんです。
肝臓で貯蔵されているグリコーゲンは、18時間〜24時間程度で枯渇してしまいます。
そして、ケトン体分泌が増えてくるのが、絶食状態が48時間から72時間経過するポイントです。
つまり、ファスティングの3日目に入るタイミングが、最もケトン体が分泌されて脂肪燃焼が亢進されていきますので、ダイエット目的でファスティングを行う場合は3日以上のファスティングをやったほうが良いです。
さらに、そこにプラスして「運動」を加えることでさらにケトン体を分泌させることができます。
「ファスティング期間中は運動しないほうがいいのでは?」と思う方もいらっしゃいますが、実はファスティング中こそ運動するべきです。
普段の食生活をしていると、絶食時間(食べていない時間)はせいぜい睡眠中の8時間ほどです。
また、高脂肪食で糖質をほとんど摂取しない、「ケトジェニックダイエット」というものもありますが、一般の方には難しいのであまりオススメはできません。
ファスティングを3日間するくらいでしたら、筋肉量もキープした上でケトン体の分泌を増やしていくことができますので、是非身体の健康のためにもファスティングを取り入れることをオススメします。
この記事をシェアする